31年半続いた『笑っていいとも!』(フジテレビ系)が終了し、約1か月。世間には“タモロス”を訴える視聴者も続出し、同時間帯の新番組『バイキング』は低視聴率にあえいでいる。そうしたなかで、『バイキング』の直後に放送される『ごきげんよう』への影響はどうなっているのか。テレビ局関係者が話す。
「『いいとも』の終了で、実は『ごきげんよう』の数字が心配されていました。テレビは前番組の影響を非常に受けやすい。視聴率が良い番組の後であれば、内容はどうであれ、ある程度の数字がついてくる。真逆のことも言えます。
『ごきげんよう』は1991年からの長寿番組ですが、『いいとも』の高視聴率の恩恵を受けていたからこそ20年以上も続いていると思われていました。実際、『いいとも』の視聴率が落ちてきたときには、『ごきげんよう』も比例するように、4~5%台を記録することが多かった。
『いいとも』が放送最終週に9%前後の視聴率を叩き出すと、『ごきげんよう』も6.9%を2度記録するなど、視聴率も上昇。3月31日、『いいとも』が最終回で16.3%となったときには、『ごきげんよう』も8.5%と伸びた。だから、『バイキング』になってからどうなるかが注目されたわけです」
ところが『バイキング』が大苦戦でスタートしたなかで、『ごきげんよう』の視聴率も好調していたのだという。
「しばらくの間、『ごきげんよう』の視聴率は、『いいとも』の最後の頃とほとんど変わっていません。たとえば、『バイキング』で司会の坂上忍が初めて登場して話題となった4月7日の視聴率は4.5%でしたが、『ごきげんよう』は4.9%。前番組よりも数字を上げているのです。これは、業界的に評価されること。
『バイキング』開始以降も、『ごきげんよう』は4%台を堅持しており、『ごきげんよう』のために、チャンネルを合わせる視聴者が一定層いると証明されたのです」(同前)
それでも、『バイキング』が2%台を記録した4月中旬になると、『ごきげんよう』の視聴率も落ち始めた。
「『バイキング』が2.7%を記録した15日が2.9%、18日が2.5%。それまでと変わって、『バイキング』と一緒に数字が下降してしまっています。21日には『バイキング』が4.1%にもかかわらず、『ごきげんよう』は2.9%。このまま続くと、ヤバいですね。これからが正念場となります」
芸歴37年になる司会の小堺一機。いかに立て直すか。