メジャーリーグで活躍する日本人は数多いが、話題は田中将大やダルビッシュ有、上原浩治などに偏りがち。藤川球児(カブス)、和田毅(カブス)、田中賢介(レンジャーズ)、建山義紀(ヤンキース)らはそれぞれの地元でどのような評価を受けているのか。
すでに存在そのものが、シカゴの都市伝説となりつつあるというのが藤川球児。シカゴは全米第3の大都市ながら、この2年間、「Fujikawa」の文字をメディアで目にすることはなかった。
「うまくいけば夏頃に昇格チャンスがあるかもしれないが、チームの来年の構想には入っていない」(シカゴ在住のジャーナリスト)
和田毅はオリオールズとメジャー契約した2012年に左ヒジの手術を受けて以来、メジャー登板はゼロ。こちらの存在も忘れられかけている。
「先発陣の故障などがない限りは望み薄。年齢的にも厳しい立場」(カブス番記者)
ただ先日、3A所属リーグの週間MVPに輝いた。ここから巻き返しなるか。
レンジャーズ3Aで汗を流している田中賢介だが、こちらもレギュラー陣の故障者待ちの状態が続いている。
「唯一話題になったのは、昨年マー君の移籍が騒がれている際、地元記者が“レンジャーズはタナカという選手と契約しようとしている”と記事を書いた時。テキサスのファンは色めき立ったが、“ただ彼はあなた方が本当に獲得したい田中将大という投手ではなく、田中賢介という内野手だ”とアメリカンジョークを飛ばしていました」(スポーツジャーナリスト)
最後に、建山義紀は日本ハムから2011年にレンジャーズに移籍、メジャー登板も果たした。現在はヤンキースの傘下3Aで昇格を待つ身。状況はこちらも「ブルペンで同時に2人以上の故障者が出ない限り可能性は薄い」(ヤンキース番記者)と厳しい。
※週刊ポスト2014年5月9・16日号