立ち食い・立ち呑み店といえば、“親父の聖地”…な~んて昔の話。今や女子にも大人気のスポット。そこで行列ができるアノ店にオバ記者が潜入! スタンディング・スタイルの魅力をリポートします。
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「高級フレンチを食べに行きませんか~」とコバ記者(「小さいオバ記者」の意=「ちょっと若いオバ記者)のお誘い。喜んだのもつかの間、「立ち食い」だって言うじゃない。確かに立ち食い店“俺の”シリーズの評判は聞いていたけど、どうにも腑に落ちないの。日本人が国名に“お”をつけた唯一の国、フランスの料理を、立っていただくと? まぁとにかく行かないと始まらないわね。
…で、「俺のフレンチ」人形町店に着くと、聞きしに勝る人気ぶり。
「ねぇ、コバのデカバッグ、ジャマ!」と、オバは空腹でちょいイラ立ちぎみ。立ち食い店は隣のテーブルとの間隔が狭いし、ウェイターがそこを行き来するから、荷物は少なめが鉄則。オーダーも一度で済ませるべし。立ち食いって、そんな“大人力”が試される場所なのかも。
そしてお待ちかねの料理がキタ~! 「俺のシーザーサラダ」(626円)、「オマール海老のポワレソースアメリケーヌバジルオイル」(1706円)、「牛フィレとフォアグラのロッジーニトリュフソース」(1490円)。
むむむ、どれもデカい! そしてウマ~~でもこのあとはよく覚えていないのよね。コバ記者と無我夢中でナイフとフォークを動かし、グラスにキスして目を閉じて…。
食の天国をさまよっていたオバを地上に戻してくれたのは、ほかならぬ足の痛み。お腹がふくれるまで、立ち食いだってことを忘れてたわ。気合い入れてピンヒールで来ちゃったけど、ペタンコ靴が正解のようね。
そして食べ終わってお会計…。フレンチとは思えないお値段にビックリ! なんと5940円! さっと会計し、華麗に退場。“たつオバ跡を濁さず”。長居しないのがエレガントな立ち食いスタイルよ!
※女性セブン2014年5月8・15日号