辛口のドラマ批評などで知られるコラムニストの今井舞さん。
彼女が“この男こそ芸能界に必要”と太鼓判を押すのが芸人・今田耕司(48才)だ。
「とくに関西ローカル番組に出ている今田耕司が好きなんです。関西に行ったときに見る機会が多いのですが、『今ちゃんの「実は…」』や年末の特番『八方・今田の楽屋ニュース』(いずれも朝日放送)は、ほとんど台本がなく、アドリブのガチンコ勝負のなかで自由に進行しています。そこに、芸人の真の実力が出ているんです」(今井さん・以下「」内同)
アドリブで実力を発揮するのが今田の才能と今井さん。
「アドリブがうまいザキヤマ(山崎弘也・38才)もいますが、彼の場合は、人の笑いや見せどころを全部、自分に持って行ってしまうきらいがある。その点、今田さんはギャグで滑った人をフォローし、全員に均等に花を持たせるんです。
その仕切りは見事。島田紳助さんが引退したときに、“誰が後任になるか”と騒ぎになりましたが、彼がそのあとを見事に継いだと思います。もしかしたら、今のバラエティー番組でいちばん、いなくなって困るのは“今ちゃん”なのではないでしょうか」
変幻自在にトークを繰り広げる今田に対し、最近、同じ役まわりばかりが目立つ香川照之(48才)には食傷気味。
「最近は『半沢直樹』(TBS系)の大和田常務のように仕立てのよいスーツを着て、いつも眉間にしわを寄せているようなひと癖ある役ばかりが続いているせいか、何をやっても同じように見えてしまいます。
東大行って、40代で歌舞伎に挑戦するという上昇志向は認めますが、それが表に出すぎるような役よりも、そろそろ“追いつめられて思わず人を殺してしまった”みたいな小心者の犯人役など違う顔を見せてほしいですね」
※女性セブン2014年5月8・15日号