いくら完璧に見えるカップルでも、実はそれぞれ不満を持っているという。感性リサーチ代表取締役で、性別や年代で異なる脳の性質などを解説した著書を多数持つ感性アナリスト・随筆家の黒川伊保子さんはこう話す。
「イケメンでもブ男でも男女脳の基本構造は同じ。ハリウッドスターのアンジェリーナ・ジョリーだって、夫のブラッド・ピットを“バカダンナ”と思うことがあるはず」(黒川さん・以下「」内同)
男女はワンセットで生きていくために能力を分け合っていて、結婚相手は正反対のタイプを選ぶ傾向があるのだとか。
「なんど注意しても直らないダンナのバカな行動や発言を直そうなんて炊飯器でトーストを焼きなさいというくらい無理な話。そもそも男と女は脳の構造が違うんです」
妻は半径5m以内をしっかり見て、人の動線のからみや相手の変化を読み解く能力があり、一方ダンナは、半径5mより外側、つまり遠くの敵やえさに対して瞬時に照準を合わせる能力がある。
「ですから妻が家事をしていてもボーッとしていたり、目の前にある物をないと言ったり、妻が嫌な顔をしても、髪形を変えても気づかないのは男脳だからなんです。人間は自分にない能力を、認知することができません。だから妻は自分とは違う脳の働きをするダンナがバカに見えてしまうんです」
※女性セブン2014年5月8・15日号