高須クリニックの高須克弥院長が、様々な出来事に自由な意見をぶつけるシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は、ウクライナ情勢についてお話を訊きました。
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──新たな冷戦の引き金とも言われているウクライナ情勢ですが…。
高須:今こそ日本は、プーチン大統領とも仲良くするべきだと思うよ。ウクライナ情勢では、一応日本はEU側でロシアに経済制裁をしているわけでしょ。なんで、そんなイジワルするの? 北方領土の問題もまとまりかけていたのに。
──とはいえ、ウクライナ情勢では日本も微妙な立場ですよね。G7のなかでは、ロシアに対してもっとも甘い態度です。
高須:プーチンさんは、全然日本に悪いことしてないよね。クリミア半島だって、もともとロシアのもんなんだし。アメリカだって、もともとメキシコの領土だったテキサスを併合しているわけだよ。アメリカは、テキサスをメキシコに返してから、ロシアに文句を言うべきだ。
──その論理で行くと、北方領土も…。
高須:そう。クリミアがロシアに返還されたら、ロシアは日本に北方領土を返さなきゃならない。それがロシアの理屈なんだからね。そもそもプーチンは、北方領土問題の解決にもそこそこ前向きなわけで、日本はロシアを応援するべきだと思う。ロシアに対して、「クリミアを放棄しろ」って言いながら「北方領土を返せ」って主張するのはおかしいよ。
──なるほど。
高須:仮に返してくれなかったとしても、日本からの入植者を受け入れてもらって、あとで住民投票をすればいい。まさに、ロシアがウクライナでやっていることをそのまま日本でやればいいだけの話。ロシアの理屈に乗っかることが、日本にとってのメリットなんだよ。
──でも、住民投票でロシアが選ばれるということもあるのでは?
高須:もし、そうなったら安倍さんは反省すべき。日本よりロシアのほうがよい国だって思われたってことなんだから。それはもう日本が悪い。でも、もしも「日本をアメリカの新しい州として併合するか否か」っていう国民投票をしたら、意外とアメリカを選ぶ日本人が多いような気がして、ちょっと恐ろしいなって思う。だから、ボクもツイッターとかでネトウヨみたいなことをつぶやいてるんだけどね(笑い)。
──まあ、いずれにしろ日本はロシア側につくべきだと。
高須:そう。プーチンさんはアスリートだし、わかりやすい。言ってることに筋が通ってる。それに比べて、オバマさんは弁護士だからかわからないけど、口先ばっかりで卑怯だよね(笑い)。実際ウクライナ情勢を見てても、EUもアメリカもロシアに効果的な制裁を加えられないでしょ。EUはロシアからの資源止められちゃうとおしまいだし。結局、プーチンさんのほうが役者が上なんだよ。それがわかってるんだから、日本は応援すべき。今応援すれば、今後ロシアとずっとよい関係が築けるかもしれないしね。
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世界的に孤立するロシアだが、日本としてはロシアと良好な関係を築くべきだと主張する高須院長。国際的な立場を重視するだけではなく、日本としての国益をしっかり考え、外交を進めていくべきなのかもしれない。
【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。
昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『バカにつける薬 ドクター高須の抱腹絶倒・健康術』(新潮OH!文庫)、『私、美人化計画』(祥伝社)、『シミ・しわ・たるみを自分で直す本』(KKベストセラーズ)、『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)など。近著は『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)。