セ・リーグ首位をひた走る広島カープを支えるのが、3・4月度の月間MVPも受賞して絶好調の4番・エルドレッド。彼のトレードマークはその顎ひげだ。
「本人はゲンを担いでいるわけではないそうですが、開幕してからは一度もカットしていないそうです」(広島担当記者)
そういえばミコライオ、キラ、フィリップスなど、広島は他球団に比べても、ヒゲが立派な外国人選手が多い。日本人でも菊池涼介がヒゲを生やしている。
実は、野球とヒゲのつながりは奥深い。代表的なのは昨年、メジャーでワールドチャンピオンになったレッドソックスだ。ナインが一斉にヒゲを生やしはじめると、“ヒゲ力”で快進撃を開始。地区最下位に沈んだ一昨年から大躍進を果たした。
まさに吉兆といえるヒゲ。カープでヒゲといえばこの人、安仁屋宗八氏も目を細めて語る。
「エルドレッドがヒゲを剃らないって? いい心意気だね。イケメンだし、似合うからいいんじゃないか」
印象的な白ヒゲで、「サンタクロース」などと呼ばれた安仁屋氏。
「実は僕がヒゲを伸ばし始めたのは引退後。たまたまテレビの解説の時に伸ばしっぱなしで行ったら評判がよくて、伸ばし始めたんだ。現役時代はオーナーが身だしなみにうるさくて、ヒゲが伸ばせなかったからね。でも今は野球選手も個性の時代だから、ヒゲでキャラクターづくりをするのも良しですよ」
ちなみに安仁屋氏の勧めるヒゲの種類も聞いてみた。
「無精ヒゲじゃなくて、しっかりとしたヤツだね。広島OBでいえば、木下富雄みたいなヒゲかな」
※週刊ポスト2014年5月23日号