ファッションプロデューサーの植松晃士さんが、おばさまたちが美しく生きるためのアドバイスをしてくれます。今回はドタキャンについての話。
* * *
先日、お食事を約束した女友達からドタキャンされたんです。忙しいさなか、「お食事しましょう」と言い出したのはお友達のほう。でも、彼女はノーアイディアだったから私がお店を考えて、予約して差し上げたんですよ。
キャンセルの理由は「夫がその日、早く帰宅することになったから」ですって。ご都合がつかなくなったのは仕方ないけど「体調が~」とか、上手な言い訳くらい考えていただきたかった。
仕事の関係ならまだいいんです。無責任な人とは二度と仕事をしなければいいだけですから。でもプライベートでは、責任を持ちだすような関係ではないだけに、割り切れないもやもやが残るんです。
あなたの周囲にもいませんか? 自分からみんなに集合をかけておいて、いざ当日になったら大幅に遅刻してくる人。表だって非難はしなくても、みんな心の中で「面倒くさい人」と思っているはずです。
専業主婦のかたのなかには、“子供”とか“夫”を黄門さまの印籠のように見せつければ、どんな約束の変更も許されると思っているかたがいます。逆に仕事を持つ女性のなかには、“仕事”を言い訳に、遅刻を繰り返す人がいます。どちらも周囲には「面倒くさい人」と思われています。
そのいっぽうで、同じことをしても「かわいいわがまま」と見逃され、憎まれない人もいます。これこそ“お人柄”の差なのでしょうね。
オバさん、万歳!
※女性セブン2014年5月22日号