沢尻エリカ8年ぶりの地上波連続ドラマ主演で、話題を呼んでいる『ファースト・クラス』(フジテレビ系)。ファッション雑誌の編集部という華やかな世界を舞台に、働く女性たちの嫉妬や蹴落とし合いの世界を描いている。下町の衣料材料店で働いていた“最底辺女子”が、ひょんなことから格差の階段を成り上がって行くという“裏・シンデレラストーリー”も注目だ。
そんな女性の闘いを描いた本ドラマだが、同じような環境で働く女性だけでなく、女子高、女子大出身者からも大きな共感を呼んでいるという。同作の女性視聴者4名が、共感トークに花を咲かせた。まずは、女子大卒のメーカー勤務・マリコさん(24歳)。
「思ったよりも凄くリアルだったからハマりそう(笑い)。契約社員の白雪さんが、コネ入社の社員に向かって『これクロエの新作だよね』と聞いて妬んでいたシーンとか、本当にリアルだった。女子大に通っていた時も、こういう事ばかり気にしている女の子が多かったから、ドラマの世界と一緒だと思いました」
中高時代に女子校に通った大学院生・アユミさん(23歳)も共感する一人。
「女子大もそうかもしれないけど、中高時代の女子校も結構このドラマの世界と重なるよね。学校では、ランク付けが『スクールカースト』とか言われていたけど、大人の社会になると『マウンティング』って言うんだって勉強になった(笑い)」
広告代理店に勤務するエミさん(25歳)は、同作で描かれる女性の間での格差について、こう分析する。
「『スクールカースト』の場合は、オタクかギャルか、友達が多いか、嫌われているか、可愛いかブスかがランク付けの中心だった。でもスクールから社会に出ると、結婚しているか、正社員か否か、コネがあるか、どのくらい上司に気に入られているか、給料は上か下か……と、色んな尺度が増えるから、その分つらいよね」
これには、コンサルティング会社勤務のサトミさん(24歳)も同感。
「一番皮肉っぽかったのは、沢尻エリカが演じる吉成ちなみが以前働いていた下町と、新しく足を踏み入れた華やかな編集部を対比させているところ。とくに下町だってことを演出するために『東京スカイツリー』を映してたことが皮肉っぽかったなぁ。でも、そういう地域の差を含めて、あらゆる格差を対比的に描いていたのが面白い」