パ・リーグで開幕から快進撃を続けるオリックス。注目すべきは、その陣容だ。
「ヘルマン(元西武。以下同)、平野恵一(阪神)、糸井嘉男(日ハム)、ペーニャ(ソフトバンク)、鉄平(楽天)と、4月の快進撃を支えたのは他球団から来たリストラ選手ばかり。投手で頑張っているのも井川慶(ヤンキース)に馬原孝浩(SB)というんですから、まさに寄せ集め軍団です」(オリックス担当記者)
これをまとめているのも、秋山幸二監督が就任後、SBで一悶着あった森脇浩司監督ときている。
さらに、フロント陣も寄せ集めだ。球団本部長にダイエー、ロッテのフロントを歴任してきた瀬戸山隆三氏を抜擢。副本部長には、楽天の球団統括本部長から転身したK氏を指名した。
「瀬戸山さんは言わずと知れた球界の実力者だし、K氏はかつて大物監督のマネージャーを務めたことがある人物。球界の情報網は完璧です。関係者の中には、“これじゃ情報が筒抜けで、スパイされているようなものだ”と嘆いている人もいます(笑い)」(球界関係者)
本誌がK氏を直撃すると、「情報戦なんかやってないですよ(笑い)」と一笑に付していたが、今年のオリックスは侮れない。
※週刊ポスト2014年5月23日号