興行収入170億円を突破、ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンの歴代興行収入1位、日本歴代興行収入も『アバター』(156億円)を抜いて8位と、次々に記録を塗り替えている『アナと雪の女王』。その大きな魅力のひとつとなっているのが、劇中で松たか子が、エンディングでMay J.が歌う主題歌『レット・イット・ゴー~ありのままで~』だ。
カラオケでも『ありのままで』を上手に歌いたい!という人も多いだろうが、そう簡単ではない。そこで、ヴォイス・ティーチャー(音痴矯正)の高牧康さんに、気持ちよく上手に歌うコツを教えてもらった。
【コツ1:最初は歌わず口パク】
正確なメロディーをインプットするため、まずは曲を聴きながら口パクを。これはどんな曲でも有効。『ありのままで』なら、松たか子やMay J.の歌声に合わせて口パクして、正確なリズムを覚えること。歌詞を見るだけ、耳で聞くだけより、口を動かすという動作をしていたほうが、記憶が定着しやすい。できれば歌詞も覚えたい。その後、カラオケで伴奏だけ聞いてメロディーの確認を。
【コツ2:キーはカスタマイズ】
カラオケの場合、高いと感じたらキーは躊躇なく下げる。『ありのままで』なら、マイナス4くらいが一般的な女性にちょうどいい。
【コツ3:出だしは吐息混じり】
歌声には地声と裏声がある。『ありのままで』は音域が広いため、最初から地声で強く歌うと高音に持って行きづらい。冒頭はため息を漏らすように(たとえば森進一風に)裏声も混ぜて歌おう。
「専門的に言うと、吐息混じりの声は2つある声帯が長く伸び、離れて出るのですが、高音(裏声)と声帯の使い方が同じなんです。なのでサビの高音に持って行きやすくなります」(高牧さん)
【コツ4:キャラ声をイメージ】
サビの手前からは裏声を入れて、サビは裏声で歌う。裏声のイメージは、少し甲高い声(『ゲゲゲの鬼太郎』の目玉のおやじのイメージ)。
【コツ5:感情はあえて込めない】
「歌にはすでに感情が込められているので、普通に歌っていれば自然と感情が出てきます。よっぽどうまい歌い手でなければ、正確に歌うことを心がけるほうが、結果上手に気持ちよく歌えます」(高牧さん)
※女性セブン2014年5月29日号