プロ野球の外国人選手の出来は、その年のペナントレースを大きく左右する。しかし、期待された外国人選手が、球団やファンをガッカリさせることも多い。1997年に阪神が年俸3億円で獲得したが「神のお告げ」によって退団したグリーンウェルは代表的な例だろう。そしてそのグリーンウェルをも上回る“最凶”の助っ人が最近誕生した。
2012年にソフトバンクが獲得したペニーだ。2006年のドジャース時代にリーグ最多勝を挙げた期待の星だったが、4月4日の来日初先発の楽天戦で7安打、3四球と打たれた上、5盗塁を許して4回でKO。試合後「肩に違和感」を訴えて登録抹消。病院での検査では異状は認められなかったが、本人の申し出によりたった1試合のみで退団した。
最凶たる所以はここからだ。ペニーは帰国後、「アメリカに帰れて最高だぜ!」とツイッターに投稿して炎上。ファンからの怒りのツイートに対して、「あいつらは俺にゾッコンみたいだな」と最後まで悪びれるそぶりすらなかった。年俸こそ“日割り計算”の約7000万円で済んだと見られているが、ファンに残したのは後味の悪さだけであった。
大枚をはたいて獲得したのに何も仕事をせず、球団に害を及ぼしただけ。心ないファンからは「害国人」などとも揶揄されている。
※週刊ポスト2014年5月23日号