3年前に夫の不倫相手から慰謝料200万円を取った経験があるのは、著書に『慰謝料上手にとれるかな?』(エンターブレイン刊)などがある漫画家のうえみあゆみさん。
「夫の浮気は、家族に迷惑をかけなければ、ある程度は黙認するという考えだったので、これまでは目をつぶってきたんです。でも、徐々にふたりのつきあいが度を過ぎるようになった頃、彼女が公務員と知りました。彼女と同世代の公務員の平均年収が700万円くらいだとニュースで流れたのですが、彼女はエリート官僚だったので、それ以上…。
一般の人よりもはるかによい暮らしをしていたんですよ。私が払っている血税が相手の収入になり、間接的にでもふたりの不倫生活を支えていると思うと、腹立たしくなって、慰謝料を請求しようと決めました」(うえみさん・以下同)
うえみさんは、慰謝料請求は弁護士などの専門家に頼らず、すべてひとりで行った。
「まずは、慰謝料200万円を期日までに支払うように通知。それから、彼女は慰謝料の減額や周囲に秘密にするよう条件を付けたりと交渉をしてきましたが、一歩も譲りませんでした。書類はネットを参考に30分くらいでできました。
弁護士を挟まなかったので、積年の思いを思い切りぶつけられたし、直接仕返しができて、爽快でしたよ。相手との交渉は約1か月。彼女が高い収入のあるエリートで、世間体なども気にする必要があったからでしょう。比較的早く決着しました。
10月に振り込みをしてもらい、クリスマスイブに喫茶店に呼び出して、直接謝罪してもらいました。お金だけでなく、相手の職場や世間でも制裁を受けてほしかったんです」
希望通りの慰謝料と謝罪を受けて、気分はすっきり?
「もちろん慰謝料を取ってよかったと思ってます。でも、精神的にはかなり疲れて、彼女と交渉していた1か月で体重が5~6kgもやせてしまいました。やっぱりお互い無傷では済まないんですよ」
※女性セブン2014年5月29日号