2008年から始まった「ふるさと納税」は、任意の自治体に2000円を超える寄附をすると、住民税と所得税が控除される仕組みのこと(控除には確定申告が必要)。年々認知度が上がり、総務省によると、2012年は、全国各地の自治体に130億1127万8000円が寄附された。税理士の岩松正記さんはこう説明する。
「控除限度額の目安は、年収400万円で1万3000円程度です。控除限度額内なら、実際に負担する金額は2000円だけ。残りの金額が控除されます。しかも、特産品などの“特典”が手に入る一石二鳥の制度なんです」
そんな特典には、豪華な高額プランも存在している。
たとえば佐賀県玄海町では、100万円以上のふるさと納税で「金・銀のPremium」という特典がついてくる。毎月、3万円相当の旬の特産品が段ボール4~5箱で届くコースと、毎月5000円相当の特産品と、玄海町体験プランがセットになったコースから選べる。
四万温泉で有名な群馬県中之条町では、100万円の寄附で「1日町長就任の大感謝プラン」を用意。視察や議会挨拶、温泉宿泊招待に加え、町内で使える感謝券50万円分と、特産品10万円相当を贈呈する。
千葉県千葉市では100万円の寄付で、千葉ロッテマリーンズの本拠地『QVCマリンフィールド』の特別観覧席(10席まで)で試合を観戦できる。寄附金の用途を、マリンフィールドの整備に指定することも可能だ。
鳥取県倉吉市では、50万円以上の寄付をすると、名湯百選の宿で地元食材をぜいたくに使ったフルコースと農家日帰り体験などが楽しめる1泊2日の体験ツアーや、仏師による手彫りの仏像など15万円相当の3つの特典から1つ選べる。
ふるさと納税で豪華特典をゲットしてみては?
※女性セブン2014年5月29日号