フジテレビ系列で『笑っていいとも!』の終了後、同時間帯で『バイキング』が始まってから1か月半が過ぎた。初回こそ視聴率6.3%とまずまずのスタートを切ったが、徐々に数字は下がり、4月25日(金曜)には、番組最低の2.1%を記録。終了間際の『笑っていいとも!』でも5~6%台を保っていたため、「いいともを終わらせてまで開始する番組だったのか」と局内で疑問の声も上がっていた。
ゴールデンウィークに入ると、祝日の4月29日(火曜)に4.5%まで回復。こどもの日の5月5日(月曜)は5.2%と1か月ぶりに5%台を獲得した。一見、復調しているように思えるが、実際はどうなのだろうか。テレビ局関係者に聞くと、「数字のマジックにすぎない」と、一笑に付した。
「平日が祝日になると、昼の番組は自然と視聴率が上がるんですよ。普段、会社や学校に行っている層が家にいますからね。特に、バイキングのように話題になっているけどあまり見られていない番組は、試しに見てみようと数字が伸びますよね。だから、祝日と平日の視聴率の比較は、あまり意味がないのです。
たとえば、昨年のゴールデンウィーク中の『いいとも』の視聴率を振り返ると、4月29日(月曜)9.4%、5月6日(月曜)10.3%とかなり高かった。祝日の谷間である4月30日(火曜)は6.3%、5月1日(水曜)は6.1%と平常通りでした。
だから、『バイキング』の1か月ぶりの5%台を復調と捉えるのは、あまりに早急過ぎます。終了が決定した年でも、『いいとも』はその倍である2ケタ取っていたわけですからね。今後ももちろん、祝日になれば、『バイキング』の視聴率は上がるでしょう。逆に言えば、祝日でも平日と変わらない数字になったら、本当に危ない状況です」
国民的人気を誇った『いいとも』の後番組であるだけに、『バイキング』は常に比較され続ける運命にあるのかもしれない。