フジテレビが不振から脱出できない。『笑っていいとも!』の後番組『バイキング』の低視聴率ばかりが注目されているが、ほかの新番組も不発だ。テレビ局関係者が話す。
「4月の改編で、ゴールデンタイムに『ジャネーノ!?』(月曜20時~)、『クイズ30~団結せよ!~』(日曜19時58分~)、『ワンダフルライフ』(日曜21時~)という3本の新番組がスタートしました。しかし、初回は『ジャネーノ!?』が6.7%、『クイズ30』が8.3%と、どちらも1ケタ。ともに2時間スペシャルです。長時間番組になればなるほど、数字は上がる傾向にあるので、この視聴率は相当低いです」
『ワンダフルライフ』は初回こそ10.5%だったが、2回目に3.3%と歴史的惨敗。3回目は5.5%と若干持ち直したが、低視聴率に変わりはない。なぜ、新番組がことごとく不発に終わっているのか。
「『ジャネーノ!?』『クイズ30』は、関根勤や尾木ママ、タカ&トシなどひな壇に名前のあるタレントを並べているが、そのやり方で数字を獲れる時代は終わったのかもしれませんね。
これまで、フジに限らずテレ東以外の民放は、タレントの持つ数字に頼ってきた。だから、制作費のかけられるゴールデン帯になれば、ひな壇に座るタレントの数が増える。
とはいえ両番組とも、“とりあえずタレントをたくさん呼びました”という印象で、タレント任せにしすぎのように思います」(同前)
編成面でも疑問が残るという。
「日曜19時から『クイズ!それマジ!?ニッポン』、20時から『クイズ30』と2時間連続でクイズ番組が続きます。18時から『ちびまる子ちゃん』『サザエさん』と続くので、“家族みんなで楽しめる番組を”という意図は、まあわかります。
でも、2時間連続でクイズ番組はどうなのでしょうか……。数年前にクイズ番組ブームは終わり、今は下火なので、あえてまた持ってきたのかもしれません。その意気込みは買えるのですが、如何せん数字がついてこない。
サザエさんは毎回15%前後獲るわけですから、フジとしてはその流れを続けたい。それなのに、1ケタになってしまう。19時台から3本1ケタ番組が続くので、それなりに数字の良かった『Mr.サンデー』まで1ケタに落ち込む日が目立ってきています」(同前)
新番組の低迷が、既存の人気番組の視聴率にまで悪い影響を及ぼしているようだ。