最近では、『半沢直樹』のヒットくらいしか明るい話題のないTBS。長寿番組だった『朝ズバッ!』『はなまるマーケット』を終了させ、朝の時間帯を『あさチャン!』『いっぷく』という新番組に変え、攻勢に転じようとしたが、まだ芳しい結果は出ていない。テレビ局関係者が話す。
「TBSは帯番組が圧倒的に弱い。『あさチャン!』『いっぷく』は、同時間帯でいちばん視聴率が低い。夕方のニュース『Nスタ』も、フジの『スーパーニュース』と最下位を争っています。どちらの時間帯も、テレ東を除いた話ですが。帯番組で好調なのは、『ひるおび』くらいですね。
視聴率を考えたとき、これは本当に痛いんです。仮にドラマが20%獲っても、週1回の放送で、3か月間だけ。でも、帯番組は週5回で、1年中続きますからね」
よく“振り向けばテレ東”などと言われるが、現在、民放の視聴率3位争いは、フジテレビとTBSが繰り広げている。
「フジは、凋落ぶりが頻繁に話題になるわりに、なんとか3位を死守できている。その一番の要因は、『めざましテレビ』の存在でしょう。帯で、2ケタ当たり前の番組があると、視聴率争いに大きく貢献しますからね。『とくダネ!』や『ノンストップ!』も同時間帯1位を獲ることが多い。TBSとの差は、平日午前中の帯番組にあると思います」
ところが日曜になると、情勢は逆転するという。
「TBSは、朝から昼にかけて強力番組が揃っています。『サンデーモーニング』『サンデー・ジャポン』『噂の!東京マガジン』が2ケタを獲る。一方のフジは、2ケタを獲る番組がない。日曜に限っていえば、TBSはテレ朝を抜いて、全日2位に躍り出ることも珍しくありません。
とはいえ、『サンデーモーニング』司会の関口宏や『噂の!東京マガジン』司会の森本毅郎は、どちらも70代。彼らに日曜だけでなく、平日も帯番組でがんばってもらおう、というのは無理でしょうから、やはり平日の苦戦は続きますね」(同前)
フジの屋台骨『めざましテレビ』には、加藤綾子アナや山崎夕貴アナら、人気女子アナが勢揃いしている。その牙城を崩すのは、なかなか容易ではなさそうだ。