一年の休養を発表した浅田真央(23才)。そんな浅田は、ソチ五輪後、スケート連盟との間に大きな溝ができていた。
「引退したいという浅田選手を連盟はどうしても受け入れられないでいるんです。浅田選手の集客力やCM出演料を管理している連盟にとっては大きな痛手。加えて次世代のスター選手も育っていませんからね。
でも、そもそもソチ五輪で充分な練習環境さえ整えてくれない連盟ですから、浅田選手のなかでは疑心ばかりが膨らんでいました。“練習を邪魔するのに、引退もさせてもらえない”って」(スポーツ紙記者)
実は会見場では、異様な光景が繰り広げられていた。3か月にもわたって注目されていた浅田の休養宣言ゆえ、多くの取材陣から質問が殺到するかと思えば、スポーツ紙記者の質問はゼロ。会見が始まる前に、浅田のマネジメント側による取材レクが行われたゆえだった。
実際の会見で質疑応答の挙手をしたのはテレビ局と、毎日新聞、共同通信の記者のみだった。
「少し前まではこんなんじゃなかったんですよ。“真央ちゃん”って声をかけるとちゃんと答えてくれたし、昔はとにかく無邪気で、“犬アレルギーだけど犬を飼った”とか自分の気持ちを素直な言葉で表現する選手でした。でもどんどん注目されるようになって、言葉選びも慎重になって、彼女本来の姿が見えにくくなりました。
すべてを犠牲にして追った夢の世界だったのに、彼女はそこでさらに孤立してしまった。“1年休養”を決意したのは、一度離れたところから、スケートを見つめ直したいという一心だったんでしょう」(フィギュア関係者)
※女性セブン2014年6月5日号