こうや豆腐といえば四角い形状を思い浮かべるが、最近注目されているのが “あらびき”タイプ。
「弊社ではあらびきタイプを3年ほど前に商品化しました。ひき肉の代わりに使えて便利という声が多く寄せられています」(旭松食品マーケティング部・横溝景さん)
料理研究家の藤井恵さんも愛用者のひとり。
「子供が牛乳が嫌いだったので、カルシウム補給のためにこうや豆腐を細かく刻んだり、すりおろして食べさせていたんです。お肉代わりになったり、衣になったり、トッピングにしたり…アレンジ自在なんですよね。とくにあらびきタイプは、例えばひき肉に加えるとジューシーでおいしく食べられ、相性抜群です。かさ増しして節約にもなるんですよ」(藤井さん)
京都光華女子大学健康科学部教授の廣田孝子さんも「きれいになるためのダイエットに欠かせない食材」と太鼓判を押す。
「こうや豆腐には筋肉や肌、髪の毛を作るのに不可欠な栄養素、良質のたんぱく質が多く含まれています。これが不足すると体力が落ち、新陳代謝が低下。体重のリバウンドが起こりやすくなります。それに、カルシウムや鉄、亜鉛、マンガンなどのミネラルも豊富で、骨粗鬆症の予防を助けてくれるんです」(廣田さん)
さらに、アンチエイジング作用が期待できるイソフラボンや便秘を予防する食物繊維もたっぷり。肌や髪のツヤ、血液サラサラに効果があるオメガ3脂肪酸も含有している。つまり、こうや豆腐は、体にうれしい栄養素をバランスよく濃縮した“サプリメント”のような食材なのだ。食べる目安は1日に15~20g(あらびきタイプは大さじすりきり約6杯)。夕食時、薄味にしたこうや豆腐から食べ始めると満腹感を得やすいという。
※女性セブン2014年6月5日号