5月17日、「チャゲアス」の愛称で人気を誇った「CHAGE and ASKA」のASKA容疑者(本名=宮崎重明、56)が覚せい剤取締法違反で逮捕され、連日ワイドショーを賑わせている。芸能人の違法薬物使用による逮捕は後を絶たないが、なぜ彼らは禁断の快楽に堕ちていくのか──。
「ASKAの家から押収したブツは、10数回分の覚せい剤と90錠のMDMA。これは、ただの“ドラッガー(薬物中毒者)”が持ってる量じゃない。“プッシャー(売人)”レベルだ」(捜査関係者)
捜査関係者は憤りをもってこう続けた。
「ASKAは初犯だが、執行猶予付きの判決では済まされない。禁固2年半程度の実刑判決が出る可能性は十分ある。というのも、押収されたブツの量がとにかく多い。しかも、吸引器や錠剤を砕く工具や、警察や医療機関しか入手できない“尿検査キット”まで持っていた。周到に証拠隠滅や摘発逃れを図っていたのだから、非常に悪質だ」
別の捜査関係者はこう意気込む。
「ASKAの逮捕だけでは事件を終わらせない。彼のクスリの“バイ(薬物の売買)”のルートには、広域指定暴力団が絡む大規模組織がいる。さらに、ASKAのクスリ人脈には著名なミュージシャンの名前が複数挙がっていて、彼らにまで捜査を進めたい」
ASKA逮捕によって、芋づる式に芸能界の音楽関係者の薬物汚染が摘発される―─。驚くべき情報だ。
※週刊ポスト2014年6月6日号