ぶっちぎりのセ・リーグ優勝候補と目されていた巨人だが、なかなか調子に乗り切れていない。こうした状況を受け、最近、巨人ファンの間では「オープン戦3位の呪い」なるジンクスが囁かれている。ここ数年、オープン戦の最終順位が3位になったチームは、優勝できないというものだ。
過去10年間の結果を見ると一目瞭然。
・2004年:阪神/4位
・2005年:西武/3位
・2006年:阪神/2位
・2007年:ヤクルト/最下位
・2008年:ソフトバンク/最下位
・2009年:広島/5位
・2010年:楽天/最下位
・2011年:日本ハム/2位
・2012年:横浜/最下位
・2013年:ソフトバンク/4位
過去10チームのうち、実に7チームがBクラス。しかもそのうち4チームは最下位に沈んでいる。
特に昨年オープン戦3位となったソフトバンクは、その呪いが顕著に出てしまった例とされる。秋山幸二監督就任後4年間、ソフトバンクは一度もBクラスがなく、昨年は優勝候補にも挙がっていた。しかし結果は4位で、クライマックスシリーズ(CS)にも進出できなかった。
ソフトバンクは2008年にもオープン戦3位になっているが、この年は王貞治監督の最終年。選手がかつてない意気込みで臨んだが、秋に急激な失速をしたことで知られている。
最近の例でも、2010年の楽天は、前年、野村克也監督により球団史上初の2位に食い込んだ翌年で、優勝が狙える年だったのに失速。2012年の横浜は、中畑清監督初年で、オープン戦3位で大騒ぎした年だったが、最下位に沈んだ。
ちなみに2011年の日本ハムは2位になっているものの、優勝したソフトバンクに17.5ゲームも離されてのものである。
今年は巨人がオープン戦の3位。さすがに優勝を逃しても、AクラスでCSには出場するだろうとはみられているが、果たして。
※週刊ポスト2014年6月6日号