「圧力鍋ひとつあれば、ほとんどの調理に使えて便利」と言うのは、圧力鍋料理研究家の和田登美子さん。
「肉じゃがなどの煮込み料理はもちろん、ご飯も炊けますし、パスタやそうめんなど麺類をゆでる時間も短縮できます。また八宝菜などは切った野菜などを重ねて、少量の水と調味料を入れて蒸し焼きにすれば、油を使わず調理でき、ヘルシーな仕上がりになります」(和田さん・以下同)
沸騰後、圧力が高まれば火をとめて、あとは余熱で調理ができる圧力鍋。長時間、鍋を火にかけておく必要がないので、光熱費の節約にもなる。
「煮物やゆでるものも少量の水で済みますし、短時間で火が通るので、素材のうまみや甘みがギュッと凝縮されて、味つけ用の調味料も少なくてOKなので、あらゆる面で節約になります」
圧力鍋はその便利さに気づくと複数台持ちたくなると和田さん。
「圧力鍋は高価であればいいというものではなく、手ごろな値段のものでも充分、その実力を発揮します。用途別にいくつか持っておくのも手。1つはメインのおかずやご飯を炊く用に大きめのものを、もう1つは少人数用のコンパクトサイズを持っておけば同時に調理でき、さらに時短にもなりますよ」
圧力鍋の実力を知れば、毎日フル活用したくなること間違いなしだ。
そこで圧力鍋を使った和田さんのおすすめレシピを紹介しよう。
【春野菜のパスタサラダ】
●材料
スパゲティ(直径1.4mm)100g、にら1/2束、春キャベツ1~2枚、にんじん1/2本、エリンギ1本、青ねぎ2本、ハム2枚
●作り方
【1】圧力鍋に水1と1/3カップ、塩小さじ1、オリーブ油大さじ1を入れて強火にかける。
【2】煮立ったらスパゲティを入れてふたをし、圧力がかかったら弱火にして2分加圧。
【3】火を止めて鍋に水をかけて急冷したらスパゲティを取り出し、鍋に残ったゆで汁に、食べよく切った野菜とハムを入れ、ふたをせず中火で煮込む。
【4】にんじんがやわらかくなったらスパゲティを戻し、しょうゆ小さじ1、こしょう適量で味をととのえる。
※女性セブン2014年6月5日号