巨人が大竹寛のフリーエージェント(FA)移籍の人的補償として放出した一岡(竜司)が広島で活躍しているが、巨人ファンにとってもこの一岡ショックは大きかった。60代の男性ファンは肩を落としてこう語る。
「昨年、あれだけ二軍で活躍していた一岡が(35試合で15セーブ、42奪三振、防御率1.10)、なぜFAのプロテクトから外れていたのか、未だに信じられない。
抑えが崩壊している今年、一岡がいればだいぶ結果が変わったのではと何度思ったか。広島が首位にいるだけに、その思いは強くなるばかり」
ちなみに一岡の他にも、巨人出身者が新天地で活躍している。昨年金銭トレードで日本ハムに移籍した、捕手の市川友也だ。5月は17試合中8試合に先発出場している。
「捕球はまだまだだが、肩が良い。プロ初ヒットを放った1日には、お立ち台にも上った。鶴岡慎也がソフトバンクに移籍した今、正捕手候補として期待されています」(日本ハム担当記者)
現在、巨人で課題となっている投手(抑え)と捕手の有望株が流出していたとは、なんとも皮肉な事実である。
※週刊ポスト2014年6月6日号