5月17日、「CHAGE and ASKA」のASKAが覚せい剤使用の容疑で逮捕された。今回ASKAの自宅からは覚せい剤のほか、90錠ものMDMAが発見されている。
このMDMAは“セックスドラッグ”とも呼ばれ、覚せい剤と共にセックス時の感度を上げるクスリのひとつとして知られている。2009年、俳優の押尾学が知人女性とMDMAを服用してセックスをした結果、女性が亡くなるという事件があった。いわゆるオーバードーズ(過剰摂取)だった。
ドラッグを用いたセックスは破滅しかないとわかっていながら抜けられない。その背景には、芸能界とクスリの緊密な関係がある。大手芸能事務所に所属する女性モデルがいう。
「芸能人が集まる会員制のバーやクラブのVIPルームに連れていかれると、そこの従業員が客にドラッグを渡していた。一店や二店ではない。有名なのは東京のお洒落な繁華街にあるバー『X』。ここは今をときめくミュージシャン、俳優、モデルが集まり、彼らのスポンサー気分で有名経営者らも通う。
クスリの管理は、そのオーナーが一手に引き受けていて、クスリの有無を確認するのは男性の名前の隠語が使われています。たとえば“今日、○○くん来た?”と聞いて、“来たよ”と返ってくれば売ってもらえるシステム。ある有名クリエーターは、この店でジャンケンをして勝つとMDMAを溶かしたビールをイッキ飲みするというゲームで卒倒して、危うく病院送りになるところだった」
※週刊ポスト2014年6月6日号