昭和の時代なら、親子3世代が一緒に暮らしている家族もたり前だったが、今となっては年をとった親と離れて暮らす人も多い。ましてや、妻や夫に先立たれ「おひとりさま」として暮らす親も少なくない。たいていの親は、わが子に迷惑をかけまいと、心配事を自分からはしゃべりたがらないもの。だからこそ、子供が積極的に“親の日常”を知って、まずは何が足りないかを掴むことが大切だ。
そこで、おひとりさまの親の日常を把握するためにやっていることやルールなどを教えてもらった。
■手土産持参でご近所まわり
母の友人数人に、帰省のたびにちょっとした手土産を持参するように。そのうち私も親しくなって、「何かあったときは電話してくれていいからね」と向こうから電話番号を渡してくれた。 (主婦・50才)
■毎日、同じ時間に5分電話
毎朝同じ時間に必ず電話し、昨夜食べたもの、前日にあったことを5分話す。寂しさやボケ防止にもなり、こちらがかけ忘れると、必ずかけてくれる。毎日話すと声の調子で健康状態も把握できる。(会社員・58才)
■2日連絡がつかずパニック!
たまたま電話したら留守、2日目も。「もしや!」と慌てて実家へ向かおうとしたとき連絡がつき、「携帯電話を忘れたまま、旅行に行っていた」と母。その後、長期外出時のルール作りをした。(主婦・49才)
■他人に暗証番号を教える母に困惑
父が亡くなった後、ある宗教の勧誘の女性が足繁く母のもとに通うように。すっかりその女性を信用するようになった母は、もともと脚が不自由なこともあって、キャッシュカードと暗証番号を託して、お金を下ろしてきてもらうように。私たち子供がいくら止めても「悪い人のはずがない!」と聞く耳持たず。これをきっかけに、それまで以上に頻繁に母に電話するようになりました。(会社員・51才)
※女性セブン2014年6月12日号