6月12日に開幕するサッカーW杯ブラジル大会。ザッケローニ監督率いる日本代表が、グループリーグ第1戦(15日)で対戦するのが、FIFAランク21位のコートジボワールだ。
コートジボワール代表の愛称は「エレファンツ(象)」。アフリカ最強といわれながら、過去2大会は「死の組」に入り、決勝リーグへ進出できなかった。
ドログバなど3大会連続出場の黄金世代は30代を超えたが、攻撃陣にはボニーやジェルヴィーニョなど最盛期を迎えようとする選手もいる。選手の個性を生かした、速いサッカーを身上とする。弱点は守備。個人能力は高いが組織としては質が落ち、イージーな失点が多い。
コートジボワール相手に日本はどう戦うか。日本代表メンバーの中で最多出場記録を持つ、遠藤保仁(ガンバ大阪)は、こう見ている。
「落としたくない初戦、まず先手を取りたい。アフリカの選手は高い身体能力を持っており、各選手の分断作戦がベストだが、攻撃力があるだけに調子に乗せてしまうと怖い。
4年前の親善試合では0-2で負けており、攻撃パターンが多く、どこからでも攻めてくるイメージがある。当時の選手も多く残っており、油断はできない相手。立ち上がりから日本ペースでガンガン攻め、とにかく先制点を奪いたい。初戦だけに大切に行きたいが、勝てば勢いに乗ることができる大切な試合となるだろう」
※週刊ポスト2014年6月13日号