ブラジルW杯で日本代表が躍進するカギは何か。日本代表メンバーの中で最多出場記録を持ち、代表のすべてを知る遠藤保仁(ガンバ大阪)に、日本代表男子最高得点記録保持者の釜本邦茂氏が迫った。
釜本:大会前の大事な時にありがとう。柿谷(曜一朗)には取材を断わられてしまったよ。
遠藤:えっ、本当ですか? すごいな、アイツ(笑い)。
釜本:時代は変わったな。まァそれはさておき、初戦まで1か月を切った。日本が入ったグループCはどんな印象かな。
遠藤:うーん、前回と同じ印象ですかね。前回も楽勝とは思いませんでしたが、メチャクチャ厳しいとも思わなかったので。
釜本:前回は初戦のカメルーン戦に勝てたのが大きかった。
遠藤:そうですね。決勝トーナメントに行けたのは、初戦に勝ったことで、3戦目のデンマークを相手に、いい条件(引き分け以上で予選突破)で戦えたからだと思います。その意味では今回も初戦のコートジボワール戦が大事です。
実は前回大会の際、開幕直前の親善試合で対戦しているんですが、正直「とんでもないヤツらだ」と思いました。身体能力がズバ抜けている。その時の選手が多く残っているので、楽ではありませんね。
釜本:決勝Tに行くには、勝ち点5は取らないといけないね。
遠藤:最低でも4ですね。最初に2連勝できればいいですけど。
釜本:ザッケローニ監督はもう戦略を練っているだろうな。ザックはどういう監督なの?
遠藤:戦術はいたってシンプルで、難しいことは何一つありません。そのかわり要求が非常に高い人です。もちろん僕たちもそうやって精度を上げていかないと、上では勝てないことはわかっていますから、要求に応えるべく反復練習をしています。