移り変わりの激しい芸能界。少し前までテレビに出ずっぱりだったタレントが、今ではまったく見かけなくなった――なんてケースも珍しくない。もちろん、芸能界で生き残るためには、タレント自身の実力や態度がモノをいうが、マネージャーの力による部分もかなり大きいという。メディア関係者が話す。
「制作サイドからすれば、収録や取材といった短い時間で、『二度と仕事したくない』と思うほど嫌な印象を与えるタレントさんって、そうはいないですよ。私が接したなかでは、大手事務所所属という立場にあぐらをかいていたピン芸人くらい。
むしろ、タレント自身よりも、マネージャーが感じの悪い対応をしたり、なかなか連絡が取れなかったりすることで、『もうこのタレントとは仕事したくないな』と思うことはありますね。
数年前、ブレイクしていたあるタレントが急にメディアから姿を消したケースがありましたが、本人どうこうよりも、マネージャーの評判が元から悪かった。それが原因と言われています」
タレントと1日の大半を一緒に過ごすマネージャーの対応次第で、露出の量が変わってくることもあるというのだ。
「たとえば、芸人にしてもフリーアナにしても、『この人じゃなければダメ』というタレントは限られている。マネージャーがちゃんとした人でなければ、当たり前ですが、そのタレントに悪影響を与えます。
断わる際でも、こちらが何度電話しても折り返しがないというケースは最悪。タレント自身には何の罪もないのに、『次になにかあっても、頼むのはやめよう』と思いますよね。人間の普通の心理でしょう。
最近は、断わるときにメールで返信するケースも多い。それ自体はまったく構わないのですが、わざわざ電話で丁重な断わりを入れてくれるだけでも好印象になりますよね」(同前)
人によって態度を変えるマネージャーもよく見受けられるという。テレビ局関係者が話す。
「私がゴールデン帯の人気番組を担当していた頃はすぐ連絡がついたのに、それ以外の時間帯の番組になった途端、折り返しが遅くなったマネージャーもいますね。特定の人というよりも、全体的にそういう傾向があります。逆に言えば、どの番組を担当しているときも、同じ態度で接してくれる人には、自分が人気番組の担当になったときに頼もうと思いますよね」
仕事相手の肩書によって態度を変えないマネージャーを持つタレントは、それだけでだいぶトクしているようだ。