6月12日に開幕するサッカーW杯ブラジル大会。ザッケローニ監督率いる日本代表が、グループリーグ初戦のコートジボワール戦を終えて、第2戦(20日)で対戦するのが、FIFAランク10位のギリシャだ。
ギリシャの伝統は「堅守速攻」。欧州予選では12試合で6失点と「堅守」をベースに、1-0での勝利が6試合と最低限の得点で予選、プレーオフを勝ち抜いた。決定力のあるストライカーを抱え、セットプレーにも強く、先制を奪い守り切るというサッカーを目指す。
しかし、主力選手のコンディションに不安があり、チーム力は日本の方が上。縦パスを活かして先に点を奪えば日本にも勝機がある。
ギリシャ相手に日本はどう戦うか。日本代表メンバーの中で最多出場記録を持つ、遠藤保仁(ガンバ大阪)は、こう見ている。
「ギリシャとは2005年のコンフェデレーションズカップでの対戦経験があり、前半から押し気味に試合を進め1-0で勝利している。日本と同じように組織で守り、できるだけ失点を少なくして、数少ないチャンスをものにして勝つチームとの印象がある。
W杯でもこのようなロースコアの展開が予想できるが、守備の堅いチームの攻略は縦パスを多用し、FWが堅守を切り崩していくこと。また、ギリシャにはチーム全体に長身で体格のよい選手が揃っており、セットプレーは警戒が必要だろう」
※週刊ポスト2014年6月13日号