南米・イグアスの滝に架かる夜の虹、天空の星を見上げるイースター島のモアイ像──写真集『ナイトレインボー』で知られる写真家・高砂淳二氏が、世界約20か国、人里離れた秘境で10年以上の歳月をかけて撮り下ろした絶景の星空。夜空に煌めく星の瞬きが、深遠で神秘的な世界に誘う。
「虹を追い掛けているうちに星の虜に。ボリビア・ウユニ塩湖では車で7時間走り、湖の真ん中に辿りつきました。一晩中夜空と湖面に映る星に包まれていると、星(STAR)の語源が魂(ASTRA)であることを実感できます」(高砂氏)
写真で紹介しているのは、ボリビア・ウユニ塩湖の360度星空世界。雨季になると湖面が「天空の鏡」となり地上に宇宙が現出する。その他、タヒチのタハア島は、昼間はエメラルド色のラグーンに囲まれた島だが、夜の主役は満天の星々に変わる。
ふだん目にすることのできない最果ての地の夜景をご覧いただきたい。
◆写真集『ASTRA』(小学館)発売中。高砂淳二写真展「ASTRA」(新宿コニカミノルタプラザ「ギャラリーB&C」):6月24日まで(10:30~19:00、最終日は15:00まで)。
撮影■高砂淳二
※週刊ポスト2014年6月13日号