5月27日、尾上菊之助(36才)と人間国宝の中村吉右衛門(70才)の四女・瓔子さん(31才・ようこ)との結婚披露宴が行われた。歌舞伎界を担うプリンスの晴れの日、さらには名門同士の結婚ということもあって、超豪華な出席者が集まった。
もちろん、両家の親族である尾上菊五郎(71才)・富司純子(68才)夫妻、吉右衛門、寺島しのぶ(41才)、松本幸四郎(71才)、市川染五郎(41才)らも出席。しかし、親族にもかかわらず姿を見せなかったのが、松たか子(瓔子さんの従姉妹、36才)だった。
「松さんが欠席した理由は、お仕事のようですが、披露宴は昨年9月から決まっていましたからね…。やはり“何か特別な理由があるのでは?”なんて声が会場では聞かれました」(出席した歌舞伎関係者)
松たか子の欠席と関係があるかどうかは不明だが、この日ともに出席していた新郎の姉・寺島しのぶと新婦の従兄弟・市川染五郎(松たか子の兄)には禍根が…。かつて、ふたりは結婚を誓い合った仲だった。熱愛発覚後、堂々と交際宣言したにもかかわらず、2003年1月、染五郎は突然別の女性との婚約を発表した。
「ふたりは30才で結婚しようと約束していたんです。このとき彼女はちょうど30才。そろそろかなと思っていた矢先に別の女性と結婚するというんですから、寺島さんにしてみれば寝耳に水の話です」(寺島の知人)
その後、寺島は激やせ、一時は自殺も考えたという。さらに染五郎の披露宴に合わせるかのように、彼との交際を赤裸々に綴った手記まで発表。その結果、婚約者に捨てられ、復讐するコワイ女というイメージが寺島にはついた。
さらに寺島にとって、染五郎の妹・松たかこも幼い頃から常に比較され続けた宿敵だった。
「年頃になると幼なじみの松さんと比べられるようになった。松さんは小学生の頃から本当にかわいくて、スカウトが後を絶たないほどでした。容姿にコンプレックスを持っていた寺島さんは“私はダメなんだ”と打ちひしがれるようになったそうです」(前出・寺島の知人)
また、女優の道に進んでからも、いつも先を行くのは松だった。1996年『ロングバケーション』(フジテレビ系)で木村拓哉(41才)と共演すると一躍人気女優の仲間入り。史上最年少の19才でNHK紅白歌合戦の司会を務めるなど、輝きは増すばかりだった。
「寺島さんは舞台で経験を積んできた自分のほうが、演技力では松さんより上だという自負があります。なのに、松さんばかり評価されて、悔しい思いをしてきたみたいですよ」(前出・寺島の知人)
今でこそ、お互いトップ女優となったが、寺島の松へのライバル心は強い。そんな彼女の思いを今回、松は察したのかもしれない。
「今、松さんは『アナと雪の女王』の大ヒットで、世界的な“時の人”となっています。そんな自分が披露宴に出席すれば、新郎新婦より目立ってしまう可能性すらあります。そんな光景を寺島さんが見たら、決して快く思わないはずと遠慮したのではないでしょうか」(前出・歌舞伎関係者)
奇しくも披露宴では、こんなシーンが。
「菊五郎さんのお弟子さんたちが余興で、『アナ雪』で松さんが歌う『Let It Go~ありのままで~』をフラガールのコスプレをして歌ったんです。これには寺島さんをはじめとして出席者は大爆笑でした。でも、幸四郎さんだけは苦笑いをしていて…。あの幸四郎さんの表情を見たときに“あ~、松さんいらっしゃらなくてよかった”なんて思ってしまいましたよ」(前出・歌舞伎関係者)
もし松が出席していたら、せっかくのお祝いの場が、凍りついていたかも…。
※女性セブン2014年6月19日号