ビジネス

高須院長「AKB襲撃犯は一生ヒットマンにおびえて暮らす」

AKB襲撃事件について語る高須院長

 高須クリニックの高須克弥院長が世の中のさまざまな話題に提言していくシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は、AKB48のメンバーが握手会で切りつけられた事件について語ります。

 * * *

──AKB48の握手会で、のこぎりを持った男がメンバー2人とスタッフ1人を切りつけるという事件が発生しました。容疑者は「AKBなら誰でも良かった」と話していて、AKB48のファンではなかったようです。

高須:無差別殺人とか通り魔は、いつの時代でもあることで、なかなか防ぎようがない。あくまで一般論として話すけど、動物の集団でも個体数が多くなってくると、急になぜだか仲間を殺すやつが出てくる。生物学的には「集団を保つための自壊作用」みたいなものかもしれない。もちろん「だから今回の事件は仕方ない」とは思わないけど、AKBのビジネスが悪いとか、警備が足りないとか、そういうレベルで防げたことではないような気がするね。ただ、犯人が「話題になりたい」という願望があってやったというのなら、AKBが利用されてしまったとは言えるね。

──たしかに、街中でも無差別殺傷事件は起きるし、それを防ぐのは簡単ではありません。

高須:「通り魔に遭ったから危険だから、街を歩くことは自粛しろ」なんて言われないのと一緒だよ。被害者のかたには申し訳ないけど、今回の事件は死者も出なかったし、被害を最小限に食い止めたって考えることだってできる。

──不幸中の幸いだったということですね。

高須:そう。なのに、みんななぜだかいろんな理屈をこねたがるんだよね。今回の事件とからめて、AKBのビジネスを批判したって何の意味もないよ。ライバルのアイドルグループから刺客が送られてきたんなら話は別だけど(笑い)。

──それはただの抗争事件ですよ!

高須:まあ、そんなことはありえないけどね(笑い)。でも、今回の事件をきっかけに、AKBのファンは団結するといいかもよ。握手会には何千人という男たちが集まっているわけでしょ。その男たちが束になって暴漢と戦えば、警備員なんかよりもずっと強いはずだよ。「できるだけ長く握手したい」とか、「推しメンに俺のことをおぼえてほしい」とか、そんなことばっかり考えてるファンが多いと思うけど、これからはもっと周りに目を配って、怪しいやつを監視するくらいにならないと。「自分の推しメンを守るために握手会に行く」くらいの気持ちだね。

──それこそ昔の親衛隊みたいな。

高須:そう考えると、今回の事件の容疑者は身の危険を感じているかもしれないね。もし拘置所で雑居房に入っていたら、AKBのファンが復讐するために来るかもしれない。懲役刑になったら、夜中に顔に濡れ雑巾をかけられるかもしれないし…。

──シャバからヒットマンが送り込まれるというやつですね。

高須:切られたメンバーのファンだけでなく、AKBのファン全体を敵に回したわけだから。冷静に考えれば、もう生きた心地がしないと思うよ。これから一生、ヒットマンにおびえながら暮らすことになるはずだね(笑い)。

 * * *

 握手会やAKB48のビジネスモデルと今回の事件は切り離して考えるべきだという高須院長。たしかに、街中で誰とでも握手をしている選挙中の政治家だって襲われる可能性はあるし、ただ単に街を歩いているだけなのに、悲劇に巻き込まれることだってある。「握手会だから危険」というわけではないことは、その通りかもしれない。

【プロフィール】

高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。

 昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『バカにつける薬 ドクター高須の抱腹絶倒・健康術』(新潮OH!文庫)、『私、美人化計画』(祥伝社)、『シミ・しわ・たるみを自分で直す本』(KKベストセラーズ)、『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)など。最新刊は6月9日発売の『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)。

関連記事

トピックス

現在はアメリカで生活する元皇族の小室眞子さん(時事通信フォト)
《ゆったりすぎコートで話題》小室眞子さんに「マタニティコーデ?」との声 アメリカでの出産事情と“かかるお金”、そして“産後ケア”は…
NEWSポストセブン
逮捕された元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告(過去の公式サイトより)
「同僚に薬物混入」で逮捕・起訴された琉球放送の元女性アナウンサー、公式ブログで綴っていた“ポエム”の内容
週刊ポスト
まさに土俵際(写真/JMPA)
「退職報道」の裏で元・白鵬を悩ませる資金繰り難 タニマチは離れ、日本橋の一等地150坪も塩漬け状態で「固定資産税と金利を払い続けることに」
週刊ポスト
精力的な音楽活動を続けているASKA(時事通信フォト)
ASKAが10年ぶりにNHK「世界的音楽番組」に出演決定 局内では“慎重論”も、制作は「紅白目玉」としてオファー
NEWSポストセブン
2022年、公安部時代の増田美希子氏。(共同)
「警察庁で目を惹く華やかな “えんじ色ワンピ”で執務」増田美希子警視長(47)の知人らが証言する“本当の評判”と“高校時代ハイスペの萌芽”《福井県警本部長に内定》
NEWSポストセブン
ショーンK氏
《信頼関係があったメディアにも全部手のひらを返されて》ショーンKとの一問一答「もっとメディアに出たいと思ったことは一度もない」「僕はサンドバック状態ですから」
NEWSポストセブン
悠仁さまが大学内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿されている事態に(撮影/JMPA)
筑波大学に進学された悠仁さま、構内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿「皇室制度の根幹を揺るがす事態に発展しかねない」の指摘も
女性セブン
奈良公園と観光客が戯れる様子を投稿したショート動画が物議に(TikTokより、現在は削除ずみ)
《シカに目がいかない》奈良公園で女性観光客がしゃがむ姿などをアップ…投稿内容に物議「露出系とは違う」「無断公開では」
NEWSポストセブン
長女が誕生した大谷と真美子さん(アフロ)
《大谷翔平に長女が誕生》真美子さん「出産目前」に1人で訪れた場所 「ゆったり服」で大谷の白ポルシェに乗って
NEWSポストセブン
『続・続・最後から二番目の恋』でW主演を務める中井貴一と小泉今日子
なぜ11年ぶり続編『続・続・最後から二番目の恋』は好発進できたのか 小泉今日子と中井貴一、月9ドラマ30年ぶりW主演の“因縁と信頼” 
NEWSポストセブン
第一子出産に向け準備を進める真美子さん
【ベビー誕生の大谷翔平・真美子さんに大きな試練】出産後のドジャースは遠征だらけ「真美子さんが孤独を感じ、すれ違いになる懸念」指摘する声
女性セブン
同僚に薬物を持ったとして元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告が逮捕された(時事通信フォト/HPより(現在は削除済み)
同僚アナに薬を盛った沖縄の大坪彩織元アナ(24)の“執念深い犯行” 地元メディア関係者が「“ちむひじるぅ(冷たい)”なん じゃないか」と呟いたワケ《傷害罪で起訴》
NEWSポストセブン