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最近のお中元 夫婦の実家への季節の挨拶という認識に変化中

 子供同士のトラブル解決や目上の人、お世話になった人へのお礼の贈答、うれしいサービスを受けたときの心づけなど、マナー本には出ていない、“気持ち”を伝えるための金額は? 40代主婦3人(岸田さん、宮岡さん、コッシーオさん)と現代礼法研究所岸田輝美さんが語り合った。

岸田:そろそろお中元の時期ですが、みなさん贈ってる?

宮岡:お中元としては贈らないけれど、夏休みの帰省のときには、各実家に必ず2000円くらいのお土産を持っていきます。

岸田:最近のお中元は、夫婦の実家への季節のあいさつという認識に変わってきたよう。でも形式にこだわらず、たとえば旅先の特産品などを贈れば、1000円くらいのものでも価値がありますよ。

宮岡:旅館の仲居さんに心づけを渡す習慣も、なくなりましたね。

岸田:仲居さんの働き分は、サービス料に含まれますから不要。渡さなくても失礼ではありません。

コッシーオ:でも子供がすごく騒いだりしても、やさしくお世話してくれたときなどは、お礼を形にしたいな、と思います。

岸田:もちろん、それならぜひ渡して!

コッシーオ:いくらくらいがよいのですか?

岸田:“気持ち”ですから相場はありません。でも宿泊料金を払った上のことと考えれば、1000円くらいが妥当。

「お世話になります」と、部屋に通されたときに渡すのが昔ながらですが、宿泊中に受けたサービスに対しての感謝なら、宿を発つ日の朝に仲居さんに直接、渡すのがよいでしょう。

 私なら気軽な感謝を伝えるなら、500円のコインを渡します。

宮岡:お札じゃなくて、コインでもいいんですか?

岸田:『ゴメンネ』クッキー(ちょっとしたお詫びの時に渡すクッキー)と同じ気持ちよ(笑い)。そういえば、私が引っ越しをしたとき、スタッフが十数人来て、暑いなか、がんばってくれたので、リーダーに「みんなでジュースを飲んで」と2000円包んで渡しました。これからの時代、こんな気軽なやりとりも、ありだと思います。

※女性セブン2014年6月19日号

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