2020年の東京五輪に向けた改修工事が行われるため、5月31日、最後のセレモニーが行われ、56年の歴史に幕が下ろされた国立競技場(東京・新宿区)。サッカーやラグビーの聖地として知られるが、アイドルやミュージシャンにとっても夢のステージだった。
これまでに、国立で単独コンサートを行ったアーティストは全部で6組しかいない。
2005年に初めて単独公演を行ったのがSMAPだった。国立は天然芝の保護などの問題から、開催に向けての審査が厳しいと有名で、国民的人気を誇るSMAPでも、3年越しの交渉の末、やっと実現した。
ライブ後、中居正広(41才)は、こう語っている。 「ステージから見た光景が忘れられない」
2008年から6年連続でステージに立ち、これまでに最多15回の公演を行っているのは嵐だ。
初の開催となった2008年には、リハーサル中にメンバーが競技場内の写真を撮りまくっていたという。
メンバーの櫻井翔(32才)は、本誌の取材に、「“今年が最初で最後、来年はできないだろう”という気持ちがあったので、この瞬間を残そうと写真を撮っていました」と、そのときの様子を明かした。
同年のライブで災難に見舞われたのは、二宮和也(30才)と相葉雅紀(31才)。
『Lucky Man』という曲の最中に、バク宙を決めようとした二宮が、「回りすぎて」失敗し頭を強打した。その後、「東山さん(紀之、47才)が見に来ているから、“成長したところを見てください”という思いだったのに、回りすぎた」と苦しい言い訳をした。
相葉は、同曲の間奏で披露したダンスでハプニングが。片手を地面について、逆立ちのような体勢で大きく足を開いたときに、パンツのおしりが「ズバッ!」と裂けてしまった。その後は、「膝をくっつけて、おしりが破けているのがばれないように踊った」というが、「おしりがパッカパカで恥ずかしかった」と顔を赤らめた。
ちなみに、翌日の公演では、パンツには当て布がされ、さらに腰に白いスカーフのようなものが巻かれていた。
2009年のライブ終わりの挨拶で、感極まって涙を流したのはリーダー・大野智(33才)だ。結成から10年ということもあり、淡々と話し始めたが、途中で声を詰まらせ、口では「泣かないよ…」と言いながらも、大粒の涙を流していた。
「大野くんは、デビュー当時、10年も嵐の活動が続けられると思っていなかったんです。もっと早い段階で解散して、自分も事務所を辞めるつもりだった。だから、10年という節目の年を国立のステージの上で迎えられたことが、すごく嬉しかったんだと思います。普段あまり泣くことのない大野くんの涙に、会場中のファンがもらい泣きしていました」(観覧したファン)
2012年のライブで最も注目を集めたのが松本潤(30才)の上半身裸でのセクシーダンスだ。
「同じ裸でも、雑誌のグラビア写真とは全く違うんです。ライブで激しく踊って、たくさん汗をかいた松潤の肉体は、なんとも生っぽくていやらしさも倍増でしたよ」(前出・ファン)
※女性セブン2014年6月19日号