東京・目黒の高級住宅街にそびえ立つ174坪、鉄筋3階建ての豪邸。昭和の大スター・美空ひばりさん(1989年逝去、享年52)の自宅の一部が、ついに「美空ひばり記念館」としてオープンした(5月28日)。
「この記念館のコンセプトは“当時と何も変えていない”ということです。この家に来ていただき、母が愛した空間を体感し、それぞれの思い出にふけって喜んでいただく。それが母のいちばんの夢だったと思います」
美空ひばりさんの長男で、同館館長を務める和也さんはこう話す。昨年5月に京都・嵐山にあった「美空ひばり座」を閉館してからちょうど1年。今回新たに記念館としてオープンしたのは、ひばりさんが年に引っ越し、年の建て替えを経て、年に亡くなるまでを過ごした思い出の自宅であった。
「母は寂しがり屋でしたから、昔は庭に焼き鳥や寿司などの屋台を出して、ホームパーティーをしていたんですよ。門を開けっ放しにして、家族やスタッフだけじゃなく、近所の人も一緒になって飲み騒いで(笑い)。そんなおもてなしをするのが大好きな人でしたので、こうしてみなさんをお招きできて、いちばん喜んでいるのは母だと思うんです」(和也さん)
際に訪れた人々は、「会いに来たよ!」「まるでひばりさんがいるみたい」と興奮気味。自宅がファンの喜びであふれていく様子を、ひばりさんも天国から見守っているに違いない。
※女性セブン2014年6月19日号