セウォル号の沈没事故を受け、韓国の音楽市場は大打撃を受けた。音楽番組やイベントが軒並み中止となったのだ。そんな中、トップアイドルEXOのメンバーであるクリスが事務所を相手に訴訟を起こすという事態が勃発。
「11人で活動することになりましたが、それでも新曲『Overdose(中毒)』では1位を獲得。韓国での単独コンサートは立ち見席でも10万円の値がついてましたね。EXOの人気は本物だということでしょう。ただ、EXOを一人勝ちにさせるわけにはいかない、“ポストEXO”を育成しようというのが、各芸能プロダクションの考えです。アイドルのパワーが失速しているのは、K-POPブームをけん引したアイドルたちが、世代交代の時期を迎えているのも要因でしょうね」
アイドルたちも、ただきれいなだけでは頭打ち。ポストEXOといっても、華やかなアイドル性はもちろん、他と差をつけるアーティスト性が必要とされる時代になっている。古家さんは、次世代アイドルの注目株としてまず、2011年デビューのB1A4を挙げる。
「リーダーのジニョンはデビューアルバムから作詞作曲、プロデュースまでこなすセルフプロデュースアイドル。自作曲をタイトル曲として活動しているのは、BIGBANGやCNBLUEなど、ごく少数しかいません。曲を聞いただけで“あ、B1A4だ”とわかるほど自分たちの世界を確立しているのは立派です」
また、YGエンターテインメントから、BIGBANG以来のボーイズグループとして今年本格デビューを予定しているのが、WINNER。彼らが優勝したサバイバル番組では敗者となったにもかかわらず、根強い人気のTEAM Bとともに話題だ。JYPエンターテインメントからも、アクロバティックなダンスをウリにするGOT7が“ポスト2PM”としてデビューしている。
※女性セブン2014年6月19日号