最近のK-POPの世界では、リバイバルブームが起きつつあるという。韓国大衆文化ジャーナリストでK-POPに詳しい古家正亨(ふるや・まさゆき)さんは、こう話す。
「日本で例えると、SMAPが活動休止していて9年ぶりに活動再開するという感じでしょうか。今年のビッグニュースは、このgodのカムバックでしょうね。2004年に脱退して俳優に転身したユン・ゲサンも含め、フルメンバー5人が揃ったのは奇跡。5月に発表された新曲『みにくいアヒルの子』は、さっそくダウンロードチャートで1位を記録しました」
往年の名曲で構成した“ジュークボックス(のような)ミュージカル”が次々とヒットしたり、女性歌手IUのリメイクアルバムが話題になったりと、古きよき原点回帰の動きが高まっている。
「洋楽のような現在のアイドルポップスとはひと味違ううえ、今聞いても新鮮。ジュークボックスミュージカルにはJYJのジュンスなども出演し、若い世代が昔の曲を知るいい機会にもなっているんです」(古家さん)
韓流ドラマのなかで聞いた懐メロに、妙に心動かされる…そんな経験のある人なら、大人のアーティストにも注目してほしい、と古家さん。
「バラエティー番組MCのイメージが強いユン・ジョンシンは、才能豊かなシンガー・ソングライターで、毎年質の高いアルバムをリリースしています。バラード歌手のパク・ヒョシン、再ブレークしたR&B歌手のリナ・パークもおすすめです」(古家さん)
※女性セブン2014年6月19日号