ゴルフの松山英樹に、メジャーリーグの田中将大、ダルビッシュ有―─。いま、若き日本人スポーツ選手が世界中から賞賛を浴びている。これら「20代」の「アスリート」ばかりが注目されているが、実はわれわれ日本人が知らないだけで、もっと若い世代にも世界から才能を認められた日本人は数多くいる。
弱冠14歳にして、宮澤佑門君は、世界中のロックミュージシャンが嫉妬するほどのキャリアを持っている。2008年8月「最も若いプロギタリスト」としてギネス世界記録に認定。「メタルの帝王」として知られるオジー・オズボーンの全米ツアーにも参加した。
同バンドの伝説的ギタリストである故ランディ・ローズと同じギブソンのフライングVを携えてステージに颯爽と登場。大観衆の前でも笑顔を絶やさず、本家顔負けの早弾きを披露した。宮澤君本人がいう。
「父の影響で3歳からギターを始めました。5歳の時にはディープ・パープルの『ハイウェイ・スター』やエリック・クラプトンのコピーができるようになった。テレビで紹介されたり、ライブを繰り返す中で、アメリカ人の音楽プロモーターからスカウトを受けたんです。オジーとの共演はとにかく楽しかった。楽しくて、緊張をすることも忘れていました(笑い)」
この強心臓こそ、世界で活躍するために必要なものなのかもしれない。将来は、博士号を持つクイーンのギタリスト、ブライアン・メイを目標に、アメリカの大学に入って勉強してみたいという。
※週刊ポスト2014年6月20日号