田中将大やダルビッシュ有など、若き日本人スポーツ選手が世界中から賞賛を浴びているが、もっと若い世代にも世界から才能を認められた日本人は数多くいる。
所属するチームの練習では、柵越えの160m弾を次々とかっ飛ばし、視察に訪れた阪神の掛布雅之・打撃コーディネーターは「清原や松井クラス。日本の野球の規格外」と、最大級の賛辞を送った。
──これはプロ選手の話ではない。シニアリーグ「調布シニア」に所属する中学3年生・清宮幸太郎君(15)だ。そう、ラグビー元日本代表で、早稲田大ラグビー部監督も務めた、現ヤマハ監督の清宮克幸氏の息子である。すでに身長は183cm、体重97kg。体格も飛距離も規格外だ。
リトルリーグ時代には世界選手権に出場し5試合で打率6割超、本塁打3本を記録しチームを優勝に導いた。米国の解説者をして“和製ベーブ・ルース”とまでいわしめた。清宮君が所属する「調布シニア」の安羅岡一樹監督が語る。
「筑波大学で彼のスイングスピードを分析したところ、すでに大学生選手以上の水準に達していた。実際の試合でも、セカンドライナーと思われた打球が、そのままバックスクリーンを直撃したことがあります。後でそのボールを確認したら、硬球が変形していた。こんな選手は初めてですね」
将来の目標はメジャーと語っているという。ゴジラ・松井秀喜以上のインパクトを残す可能性は十分ある。
※週刊ポスト2014年6月20日号