ライフ

更年期の性「イケメン俳優にハマって生理復活」は都市伝説

謎の美女が表紙を飾る『octo∞』

「これ一体誰なの?」と謎の美女の表紙が話題をよんでいる50代以上の女性をターゲットにした新雑誌『octo∞』(オクトアクティブエイジング)。この表紙写真の女性、実は1964年公開の映画『月曜日のユカ』出演時の加賀まりこ(当時20才!)なのだ。

 「もう一度、自分デビュー!」をキーワードとするこの雑誌では、産婦人科医で性科学者の宋美玄(ソン ミヒョン)さんが、50代女性の“更年期”と“性”について解説している。「セックスでキレイになる」は本当なのか?

  * * *

 日本人女性の閉経の平均年齢は50.5才。ちょうどocto世代ですね。更年期は、女性ホルモンの分泌がガクッと減って、体にさまざまな症状が起こりやすい時期で、閉経前後の数年間を指します。

  さて、この更年期。個人差はありますが、のぼせやほてり、ホットフラッシュなど更年期障害がひどくて日常生活に支障をきたすことは確かにあります。

  女性ホルモンには、感情の安定や妊娠の準備、女性らしい丸みを帯びた体づくり、心臓や血管の病気にかかりにくくしたり、皮膚のハリや弾力を保つ働きがあります。

  でも、だからといって、「女性ホルモンが減る」→「枯れている」→「女でなくなる」と考えるのは大きな間違い。実際、50代の患者さんによく「更年期障害にはどれくらいの頻度でセックスすればいいんでしょうか?」と聞かれます。

  はっきり言います。セックスをたくさんしても、あまりしなくても、更年期は普通にきます。セックスの頻度や回数、満足度と更年期はまったく関係はありません。

  恋をすれば女性ホルモンがアップしてキレイになる。更年期を過ぎた女性がイケメン俳優にハマったら生理が復活した。…これらもすべて完全な都市伝説です。

  つまり、女性ホルモンは、確かに女性らしさと関係する肌や感情に影響するけれど、感情はホルモンの増減に影響しないんです。

  なのになぜ、女性誌は女性ホルモンとセックスや恋愛とを結びつけ、世の中の女性を焦らせ、追い詰めるのか。淡々と働いてくれる女性ホルモンに失礼な話です。

  もう一度言います。

  更年期だ、閉経だ、女として現役じゃなくなるのはイヤだ…などと、女性ホルモンの眉唾ネタに振り回され、無理してセックスしなくていいんです! したい人はすればいいし、したくない人はしなくていい。だいたい、セックスと女性ホルモンの分泌を結びつける発想自体、ある意味セクハラです。

関連記事

トピックス

田中圭と15歳年下の永野芽郁が“手つなぎ&お泊まり”報道がSNSで大きな話題に
《不倫報道・2人の距離感》永野芽郁、田中圭は「寝癖がヒドい」…語っていた意味深長な“毎朝のやりとり” 初共演時の親密さに再び注目集まる
NEWSポストセブン
春の園遊会に参加された天皇皇后両陛下(2025年4月、東京・港区。撮影/JMPA)
《春の園遊会ファッション》皇后雅子さま、選択率高めのイエロー系の着物をワントーンで着こなし落ち着いた雰囲気に 
NEWSポストセブン
現在はアメリカで生活する元皇族の小室眞子さん(時事通信フォト)
《ゆったりすぎコートで話題》小室眞子さんに「マタニティコーデ?」との声 アメリカでの出産事情と“かかるお金”、そして“産後ケア”は…
NEWSポストセブン
週刊ポストに初登場した古畑奈和
【インタビュー】朝ドラ女優・古畑奈和が魅せた“大人すぎるグラビア”の舞台裏「きゅうりは生でいっちゃいます」
NEWSポストセブン
逮捕された元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告(過去の公式サイトより)
「同僚に薬物混入」で逮捕・起訴された琉球放送の元女性アナウンサー、公式ブログで綴っていた“ポエム”の内容
週刊ポスト
まさに土俵際(写真/JMPA)
「退職報道」の裏で元・白鵬を悩ませる資金繰り難 タニマチは離れ、日本橋の一等地150坪も塩漬け状態で「固定資産税と金利を払い続けることに」
週刊ポスト
2022年、公安部時代の増田美希子氏。(共同)
「警察庁で目を惹く華やかな “えんじ色ワンピ”で執務」増田美希子警視長(47)の知人らが証言する“本当の評判”と“高校時代ハイスペの萌芽”《福井県警本部長に内定》
NEWSポストセブン
ショーンK氏
《信頼関係があったメディアにも全部手のひらを返されて》ショーンKとの一問一答「もっとメディアに出たいと思ったことは一度もない」「僕はサンドバック状態ですから」
NEWSポストセブン
悠仁さまが大学内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿されている事態に(撮影/JMPA)
筑波大学に進学された悠仁さま、構内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿「皇室制度の根幹を揺るがす事態に発展しかねない」の指摘も
女性セブン
奈良公園と観光客が戯れる様子を投稿したショート動画が物議に(TikTokより、現在は削除ずみ)
《シカに目がいかない》奈良公園で女性観光客がしゃがむ姿などをアップ…投稿内容に物議「露出系とは違う」「無断公開では」
NEWSポストセブン
長女が誕生した大谷と真美子さん(アフロ)
《大谷翔平に長女が誕生》真美子さん「出産目前」に1人で訪れた場所 「ゆったり服」で大谷の白ポルシェに乗って
NEWSポストセブン
『続・続・最後から二番目の恋』でW主演を務める中井貴一と小泉今日子
なぜ11年ぶり続編『続・続・最後から二番目の恋』は好発進できたのか 小泉今日子と中井貴一、月9ドラマ30年ぶりW主演の“因縁と信頼” 
NEWSポストセブン