K-POP界のプリンスがハードなラブシーンに挑戦!? と話題を呼んでいるのが映画『無花果の森』(いちじくのもり)だ。
「最初は事務所もぼくも出演を悩みました。キスシーンやベッドシーンがいちばん気になったし、原作は日本でベストセラーになった良い作品だから、日本のみなさんにぼくの日本語で、ちゃんと伝えられるのか心配になって」
『超新星』のリーダー・ユナクは、日本映画初主演作である『無花果の森』のオファーがきた時の不安な気持ちを、流暢な日本語で振り返った。
ユナクが演じたヨンホは、日本に留学してジャーナリストを目指す韓国人青年だ。彼は世界的に有名な指揮者の妻・泉(原田夏希)へのDV疑惑を追うなか、あることをきっかけに警察に追われることになり、夫のDVから逃げ出した泉と偶然、再会。ふたりは激しく惹かれあう。
2009年の日本デビュー以降、スターダムを一気に駆け上り、2011年に韓国男性の義務である兵役に就いたユナクは、昨年7月に除隊。その後すぐに参加した超新星のライブでも変わらぬ人気を博している。そんなトップアイドルが、日本映画でハードなラブシーンを演じることに踏み切ったのは監督のこんな言葉が強く心に響いたからだ。
「ぼくが舞台をした時に、監督さんが来てくれて、映画についていろいろ説明してくれたんです。ぼくも心配なこととか話したんですが、“大丈夫、ぼくを信じてほしい”と言ってくれて。その言葉で決意しました」
しかし、ふたりの秘めた思いを表す重要なキスシーンを前に、やはり彼は戸惑った。
「監督から、“あなたは泉と結ばれたいんだよ。泉もあなたにとても強く惹かれている、でもシャイだから自分からは言えない。だから、そんなふたりを結びつけるキスシーンだけは、原作のためにも頑張ってほしい”と言われて、腹をくくりました。現場では2時間前から“彼女を愛してる愛してる…”って自分に言い聞かせて、気持ちを奮い立たせたんです(笑い)」
※女性セブン2014年6月26日号