日本テレビのアナウンス部部長で、社内で「出世街道を登り詰める存在」と思われていた木村優子さん(53)が、突如として子会社に出向となったという。
一体なぜなのか。日テレ社員は、「局内ではいろいろな説が飛び交っていますが、“ミトシフト”だともっぱらの評判です」と語る。
ミト──それは水卜麻美アナ(みうら・あさみ。27)のこと。昨年、オリコンが実施した「好きな女性アナウンサーランキング」で1位に輝いた日テレの看板アナである。
最近、日テレはことあるごとに水卜アナを売り出してきた。『ヒルナンデス!』『有吉ゼミ』など高視聴率をキープするレギュラー番組だけでなく、それ以外の番組にも彼女をゲスト出演させてきた。
『踊る!さんま御殿!!』『人生が変わる1分間の深イイ話』など局の看板番組に出まくっているし、『おしゃれイズム』では、局アナにもかかわらずゲスト出演。母校を訪れるVTRを流すなど「水卜特番」ともいえる内容で、12.2%と高視聴率を記録している。
そういった人気に便乗する番組づくりは、木村アナウンス部長の考え方に反していたという見方がある。同局の情報番組スタッフがいう。
「木村さんは、女子アナのプライベートを売りにするような演出や編集が嫌いなんです。“女子アナはタレントじゃない!”“もうこの番組には出さないよ!”と制作スタッフを叱る姿も珍しくない。
アナウンス室に女子アナの出演をお願いする案件があると胃が痛くなるというスタッフもいます。“またキム子(木村アナのこと)のところに行かなきゃいけない……”っていえば、“頑張ってね!”と声をかけられるほど。
今回の人事は、“女子アナのタレント化”を危惧する木村さんの考えが、局の方針とぶつかり合った結果ではないか」
人気アナを視聴率アップの起爆剤と考える局にとって、木村アナは「目の上のたんこぶ」になってしまっていたのか。
※週刊ポスト2014年6月27日号