日本テレビのアナウンス部部長として絶大な権力を持ち、“女帝”とさえ称されていた木村優子さん(53)が、突如として子会社に出向となったという。
局内では「“女子アナのタレント化”を危惧する木村さんの考えが、局の方針とぶつかり合った結果ではないか」(同局の情報番組スタッフ)との見方があるが、別の意見もある。
若手アナの人材流出を危惧したという説だ。木村体制になって以降、日テレでは人気女子アナが次々退社した。夏目三久アナ(29・2011年退社)、西尾由佳理アナ(36・2011年退社)、山本舞衣子アナ(36・2011年退社)、宮崎宣子アナ(34・2012年退社)らだ。
「日テレの給与体系が変わって3割減ともいわれる給与カットがあったことも大きいが、木村さんの厳しさも理由のひとつだと局内ではいわれています。
エース候補だった夏目アナの退社は、ニッコリ笑うハレンチ写真が写真誌に出て干されたことがきっかけでした。ああいう浮ついたスキャンダルは、木村さんが特に嫌うものだったことは間違いない」(前出・情報番組スタッフ)
木村アナの強いプロ意識は局内でしばしば衝突を起こしたようだ。『週刊文春』(2012年11月15日号)では、妊娠を報告しに来た女子アナに
<「育休明けのアナウンサーはしばらく仕事にはつかせません。元の番組には戻しません。育休明けなんかじゃ、口が回るわけないでしょう!」>
と言い放ったことがパワハラだと報じられている。別の日テレ社員がいう。
「おそらく上層部には夏目アナの件のトラウマがあるのではないか。20~30代前半の女子アナが数えるほどしかおらず、業界内では“テレ東よりも人材不足”と揶揄される有り様で、水卜麻美アナらの若手にこれ以上辞められでもしたら一大事ですからね。
木村さんへの逆風は、この3月末に馬場典子アナ(40)が『ZIP!』を降板したころから強まっていたようです。
馬場アナは過去に経費の不正請求疑惑が報じられたが、これを擁護したのが、彼女をかわいがっていた木村さんだったといわれていますからね。馬場アナがその後退社したのも、木村さんの出向と無関係ではないかもしれません」
※週刊ポスト2014年6月27日号