今年も女性の肌見せファッションが流行している。腹部や背中を大きく露出するファッションに対して、女性誌やモデルたちの間でなどでは「ジューシー」という言葉が頻用される。「ジューシー」とは英語で「そそられる、官能的な」といった意味だが、モデルたちの間では“健康的なセクシーさ”といったニュアンスで使われることが多い。
そんな女性たちにとっての「ジューシー」は、男性たちを魅了するどころか困惑させることもあるようだ。ある男性Aさん(26歳)はこう語る。
「暖かくなってきて女性が薄着になったせいか、朝の通勤電車で自意識過剰な女性の視線が辛いです。とくに女子大生とか、胸元や腹部が広く開いている服を着ていたりするんです。自分が選んで着ているのに、『今私のこと見てたでしょ!』みたいな目つきで見上げてくる人も多いんですよ。
女性はファッションのつもりで楽しんでいるのかもしれませんが、男にとっては痴漢の冤罪に巻き込まれるかもしれないと、ヒヤヒヤしますね」
また別の男性Bさん(32歳)も、次のように話す。
「仕事で疲れている帰りに、渋谷で遊んできた露出ファッション女子集団が電車に乗り込んできたりすると辟易します。股上が深めのハイウエストデニムの上に、ブラジャーみたいなものを付けている子をよく見かけます。公共の場でみると下品だし、誰も得しない。『絶対にこういうファッションの子とは付き合いたくないな』と思ってしまいます……」
このAさんとBさんに「ジューシー」なファッションが流行していることを話すと、両者からは次のような反応があった。
「外国かぶれしているようで失笑します。多分そういう子ってアメリカ西海岸とかが好きなんだと思います。でもここは西日暮里ですから!」(Aさん)
「ジューシーという言葉は初耳です。倖田來未の“エロカッコイイ”みたいな意味なのでしょうか。ローラのファッションとかを真似しちゃう女子が現実社会で痛い目に合う、というパターンな気がします」(Bさん)
痴漢冤罪などの問題が敏感な今、女性にとっての“ジューシー”なファッションは、男性陣からの冷たい視線を浴びせられているのかもしれない。