瀬戸内海で獲れる新鮮な魚から作られる『宇部かま』や、霜降山から湧いた地下水で作られた『貴』などの日本酒が特産品として有名な山口県宇部市。今、人口17万人ほどの小さなこの町が、宝くじファンの間で話題を呼んでいる。
その発端は、5月30日に抽せんが行われた『ロト7』で、6億3000万円を超える高額当せんが出たことだ。
この当せんで、宇部市内の売り場から6年連続でジャンボ宝くじなどの“億当せん”が生み出されたことになり、まさにノリに乗っている街なのだ。風水心理カウンセラー・谷口令さんはこう語る。
「金運は、“西”へ流れていくといわれています。ですから本州のいちばん“西”に位置する山口県には、金運が集まるんですよ。 そんな“幸運の県”の中でも、空港のある宇部市には、風のエネルギーが、金運を運んできてくれます。宝くじの高額当せんを狙うにはばっちりの街ですね」
前述した『ロト7』の約6億3000万円を出したのは、『ウェスタまるき西岐波店宝くじ売り場』だ。これまでは高額当せんの実績も少なく、100万円の当せんが最高だった。突然の“億当せん”に「腰が抜けそうになった」と話してくれたのは、販売員の武田恵子さん。
「見たことのない当せん金のケタ数だったので、何度も数えてしまいましたよ。この店は、買い物帰りにふらっと立ち寄る常連のお客さんが多いんですが、ほとんどのかたがいつも同じ数字を買っていくんです。“継続は力なり”ってことですかね」
同売り場の当せんで、宇部の“億当せん”は6年連続に。その記録のはじまりは、2009年、年末ジャンボの1等・前後賞合わせて3億円が2組当せんした『宇部琴芝チャンスセンター』だった。同売り場は、35年の歴史があるが、2009年までの当せん金の最高額は1000万円。
売り場担当の亀山賢次さんは次のように振り返る。 「やっと億当せんが出たと思ったら、一気に2組ですからね。こんな小さな町で、しかも同じ売り場から億当せんが2組も出たんですから、本当に珍しいことです」
その後も、2010年と2011年の年末ジャンボで1等・前後賞合わせて3億円が出たほか、2012年のドリームジャンボでも1等・前後賞合わせて1億1000万円が当せん。まさかの4年連続で億当せんを出し、“奇跡の売り場”として北海道や沖縄など全国各地から買いに来る人もいたほど。
『宇部琴芝チャンスセンター』のバトンを引き継ぎ、翌年(2013年)、宇部市内の“5年連続億当せん”を実現させたのが、『宇部メルクスチャンスセンター』だ。 売り場の外観をイエローゴールドに改装した直後の、2013年の年末ジャンボで1等・前後賞合わせて7億円が当せんした。
前出の亀山さんは、「普段宝くじに興味のないかたでも、“これだけ宇部で当せんが続いているんだから、私も買わなくちゃ”と興奮気味に売り場を訪れる人も多くいますね」と言う。
同売り場では、高額当せんを祈願して、売り場にある招き猫を毎日磨き、売り場の掃除も徹底的に行っているという。それにしても、6年連続億当せんだなんて、宇部市おそるべし! 1等・前後賞合わせて1億円が当たる『幸運の女神くじ』が、7月1日まで発売中。金運の集まる宇部市で、“幸運の女神”を見つけてみてはいかが?
※女性セブン2014年7月3日号