グループリーグ最後の大一番、6月25日に日本が対戦するコロンビアはグループ内最強の呼び声高い。が、そんな強敵にも付け入る隙はある。コロンビアの基本形は4-4-2。ボールポゼッション(支配率)を高めるサッカーを好むチームである。
そして南米のチームらしく攻撃重視の傾向にある。両サイドバック(SB)のスニガ、アルメロが快足を飛ばして駆け上がり、相手守備陣を深くえぐって前がかりにプレスをかけ、点を奪うという形を得意としている。
「特に左SBのアルメロは要注意です。ペケルマン監督が好む攻撃型の選手で、ダイナミックに相手陣内まで上がってくる。それに、司令塔のMF・ロドリゲスらとの連携も気をつけなければならない。ロドリゲスからパスが出ると、ほとんどがチャンスに繋がっています」(戦術に詳しいサッカージャーナリストの西部謙司氏)
コロンビアで、最終的に点を取る「フィニッシャー」として有名なFW・ファルカオが今大会はケガのため招集されなかったが、それでも攻撃力に陰りはない。堅守を誇るギリシャから3点を奪ったことでもそれは証明された。
ファルカオとツートップを組んでいたFW・グティエレスは好調をキープ。さらに、ファルカオの代わりを十分務め得るFWもたくさんいる。
長友佑都とインテル(イタリア)で同僚のグアリン、1年目からポルトガルリーグの得点王になったマルティネス、昨季ベルギーリーグで得点王とMVPを獲得して、現在はスペインリーグで活躍するカルロス・バッカなどだ。
※週刊ポスト2014年7月4日号