今回のW杯には、各局で多くの女子アナたちが放送にかかわっている。しかし、実はブラジル現地に派遣された女子アナは皆無だ。前回の南アフリカ大会もそうだったが、ブラジルの治安の悪さは有名。局の看板である美女たちに、もしものことがあってはならないということで、全局が現地派遣を見送ったのだ。
それはもちろん賢明な判断なのだが、当の女子アナたちは複雑な心境のようだ。オリンピックなどの国際スポーツ大会では現地キャスターとして1~2名、東京のスタジオに1~2名、計3~4名の女子アナが配置されることが多い。
しかし今回は東京のスタジオ担当がいれば十分。女子アナたちにとっては「花形ポストが減る」という由々しき事態なのだ。
当然、「スタジオ枠」を巡って激しい争奪戦が展開された。選ばれて歓喜する女子アナもいれば、人知れず涙を飲む女子アナも……。
落胆を隠せないのは、フジテレビの松村未央アナ(27)だ。ミオパンは親しいスタッフの前で、「私、ブラジルに行きたかった」と泣き出さんばかりの表情だったという。フジテレビの報道系社員がいう。
「松村アナは、自分のLINEのアイコンにソチ五輪の大会マークを使うほど“スポーツ愛”を前面に出していますから、そりゃ残念だったはず。でも、彼女の悔しさの理由は、それだけじゃないと思います。フリーの本田朋子アナ(30)が、局のW杯担当キャスターになったことが大きいでしょう。
本田アナは昨年までフジの局アナだったとはいえ、現役社員にも松村アナや宮澤智アナ(24)、内田嶺衣奈アナ(24)などスポーツ担当を自負する人材がいますからね。局側が“社員アナでは力不足”と認めたようなもの。若い宮澤や内田はともかく、中堅の松村にとっては厳しい人事ですよね」
局内ではこんなヒソヒソ話も聞こえてくる。同局のスポーツ系スタッフがいう。
「松村アナは今年に入って芸人の陣内智則との熱愛報道があったこともあって“そのペナルティかも”と索する人もいます。まァ、どっちにしろ取材力では本田アナに軍配ですよ。
彼女は先月、プロバスケ選手の五十嵐圭と結婚式を挙げたばかりですが、かつてはサッカー日本代表キャプテンの長谷部(誠)と付き合っていたというのは有名な話。情報の“濃さ”が違いますよね(笑い)」
※週刊ポスト2014年7月4日号