サッカーワールドカップブラジル大会1次リーグで敗退してしまった日本代表。最後の試合となったコロンビア戦を目前に控えた6月21日、急遽練習を取りやめ、キャンプ地・イトゥ市にあるレストランで決起集会を開催した。
南米の伝統的肉料理「シュラスコ」で有名なこの店に集まったのは、監督、選手、コーチ陣ら総勢50名。
「1次リーグ2試合を1分1敗で終えたザックジャパンですが、先の2試合は、選手たちの呼吸が乱れ、チームの長所である連携力は影を潜めました。そこで、ザッケローニ監督(61才)は“問題はフィジカルではなくメンタルにある”と判断、“リフレッシュして最終戦に臨んでほしい”ということで、食事会を開くことにしたそうです」(スポーツ紙記者)
監督を含め、多くの選手が見守るような視線を送っていた先が、エース・本田圭佑(28才)が座ったテーブルだった。そこは端から本田圭佑(28才)、長友佑都(27才)、大久保嘉人(32才)、キャプテン長谷部誠(30才)という横並びの席で、“因縁の2人”が近くで同席する形となったのだ。
「本田と大久保は、“チームの亀裂の原因”といわれるほど、関係性はあまりよくありません。これまでのザックジャパンは、よくも悪くも本田が中心で、彼が“オレ様”ぶりでチームを引っ張ってきました。そこに、同じく“オレ様”タイプで、強い言葉を発する大ベテランの大久保が加入したことで、チーム内に2つの核ができ、選手間にズレが生じるようになったんです」(サッカー関係者)
それまで本田とつるんでいた香川真司(25才)、柿谷曜一朗(24才)、山口蛍(23才)らは“大久保派”となり、大久保とばかり行動をともにするようになっていった。長友、岡崎慎司(28才)らで形成する“本田派”と肩を並べるほど、勢力を強大なものとした“大久保派”。大久保のチーム内での発言力は増していった。
そんな2人のボスが、同じテーブルで近くに座ったため、スタッフや他のチームメートたちからも注目を集めることに…。
「お互いに意識し合っていますから、普段はあまり会話をしない2人ですけど、近くに座っていた長友や香川が、気を使って話を振ったりしていたそうです。同時間帯に放送していたナイジェリアvsボスニア戦を観戦しながら、“オレらならこうするよな”なんて、本田と大久保が、戦術論を交わし始めるシーンもあったみたいです。
本田がデザートでクリームパフェを注文したんですが、これが特大サイズだったみたいで、本田ひとりでは食べきれず、周囲も大笑い。大久保を中心として、みんなで残りを平らげたそうです。器が空になったときには、全員で歓喜の雄叫びをあげ、盛り上がったようです」(前出・サッカー関係者)
クリームパフェでの団結も、残念ながら結果にはつながらなかった。
※女性セブン2014年7月10日号