綾小路きみまろが、爆笑夫婦ネタを五・七・五の川柳にまとめた新刊『きみまろ「夫婦川柳」傑作選』(小学館)を上梓。その中に収録されている“夫婦バトル”の傑作を紹介しよう。
* * *
今の時期、暦の上では『初夏』ですが、鬱陶しい雨が降り続く『梅雨(つゆ)』の季節でもあります。
ただ、外国では『ジューン・ブライド』。6月に結婚する花嫁は幸せな結婚生活を送れるといわれていますし、『梅雨』時に生まれた人も幸せです。
誕生日にはみなが歌で祝福してくれます。『ハッピーバースデーツーユー』と。
「ふ~ん、駄ジャレだったのね。真剣に聞いちゃったわよ。そんなこととは露知らず」。駄ジャレの倍返しはいいの!
実はこのたび『きみまろ「夫婦川柳」傑作選』という本を出しまして、みなさまにその中身をチラ見せしたいと思います。買ってほしいので、全部は見せられません、あしからず。
それでは、いつまでたっても絶対にすべては解明されない『夫婦』という名の小宇宙をテーマに、誌上ライブをお送りいたします。
「うちの女房は美人でもないし、たとえ女房がその気になっても、男の方が相手にしないだろう」
そう思ってる中高年のご主人がいたとしたら、それは間違いです。
美人もそうでもない人も、中高年になれば同じです。
確かに若いころは『顔がいい』『スタイルがいい』でモテました。でも、年齢を重ねるたびに崩れていきます。
逆に若いころ、「キレイじゃない」と言われた女性は、崩れたまま年齢を重ねます。
そして中高年になると崩れた同士、元美人も、そうじゃなかった人も『オバサン』というひとつの単語でくくられ、同じスタートラインに並ぶのです。
同窓会に出席しても、男性の感想は、元美人に対しては「昔の面影ないね」で、そうでない人は「昔のままだね」。
横並びになると、そうでない人の方が有利です。
美人はどんなに努力しても「昔とくらべるとなぁ…」と評価されません。
でも、そうでない人は努力してメイクを変えたり、ダイエットしたりすると「最近、キレイになったねぇ」と恋心を抱いてもらったりするのです。
口説かれ、彼氏のできた奥様。
「うちの“嫁”がほかの男と…なんて“読め”なかったもんなぁ」。奥様の“不倫”で、“不憫”なご主人なのです。
※女性セブン2014年7月10日号