夏の甲子園の地方予選が各地で続々と開幕している。そのさなか、大会を主催する高野連(日本高等学校野球連盟)の理事に、品行が疑われる不適切行為が告発されていたことを6月30日発売の週刊ポスト7月11日号が報じている。
勤務時間中に絵文字満載のメールを送信し、不倫相手の家を訪れたことなどについて告発されたのは佃省三氏(55)。妻と2人の子供を持つ佃氏は、春夏の甲子園大会を主催する高野連の理事であり、九州地区・鹿児島県高野連理事長という要職にある人物。県立高校で保健体育を教える現役教師でもある。
佃氏と不倫関係にあったのは県内に住む会社役員の女性Aさん。Aさんは6月23日、鹿児島県の教育員会へ佃氏に対する「懲戒解雇処分申出書」を提出。その資料として約350通のメールが添付された。
県教委への「告発状」には佃氏が懲戒解雇処分に相当する理由として、〈地方公務員法、第30条、第33条、第35条の各条項を逸脱し、地方公務員としてあるまじき不適切所為に抵触するものと推認する〉とある。
内容を簡単に要約すると、平日の昼間、つまり県立高校教諭(地方公務員)としての勤務時間中に不倫相手Aさんの家に上がり込んで酒を飲んだり、昼寝をしたりして過ごしていたというのだ。
週刊ポスト誌上には、〈三日間、本当に楽しかったよ、ありがとう♪(中略)いろんな話をたくさんしましたね。人生経験の少ないボクちゃんにとって参考になる話が多く、貴重な時間になりました〉といったメールの文面や、上半身裸、ショーツ1枚の姿でAさん宅のリビングに寝そべる佃氏の写真が掲載されている。
Aさんは後悔しきりといった口調で呟いたと、同誌はその証言を紹介している。
「今考えれば、私の家をラブホテル代わりに使っていたということでしょう。お金はかからないし、ご飯は作ってくれるし、お風呂も一緒に入るし、その後は体まで……。とにかく甘えるのが好きで、ベッドの中でもよく抱きついてきました」
Aさんが告発を決意したのは、佃氏による暴力をきっかけとして2人の関係が終わりを迎えたからだという。
佃氏は同誌の取材に対し、「彼女はクレーマーなんですよ。自分が納得できないと、周りを振り回す。もともとは私が教員ということもあり、カウンセラーのような形で話を聞いていた」と答えたというが、問いを重ねると発言は少しずつ変わった。高野連の理事を辞する考えはあるかについてはきっぱり否定したという。
※週刊ポスト2014年7月11日号